今日は5月最後の日。サヤエンドウが収穫の最盛期を迎えている。「サクランボが色づき始めると、エンドウは終わりだよ」と妻が言った。季節の野菜を長年見て、買っていた妻の言葉には納得させるものがある。山では緑が深まり、ヒメサユリの花盛りだ。気温が上がって季節が進むと、身の周りの全てのものが、すっかりと変わってしまう。蚊が出てきそうな気がして、寝室に蚊取り線香を準備した。
街行きて独活なつかしむ五月尽 加藤楸邨
真室川に独活を採りに行かなくなって10年ほどが経つ。沢中に萌え出る独活を見るだけで楽しかった。大きなリュックに入り切らないほど採ってきた。確かに独活の香り、ほろ苦さは、春を代表する味だ。しかし、ほどほどにあればよいので、それほどたくさん採ったところで、知人に分けるぐらいで、山菜汁を楽しんだあとは冷蔵庫で眠っていた。今年は、知人から2度ほどお裾分けをいただいた。生のままで味噌をつけて食べると、酒のつまみに最適だ。そんな楽しみも、思い出も5月とともに去って行く。
コロナ禍のなかで注目されたものに、ズームがある。在宅で仕事をこなしたり、学校の授業もオンラインでするためのアプリだ。パソコンでズームをダウンロードすると、すぐ個人ミーティングのページが開く。ここへ知人を招待して、会議や打ち合わせ、井戸端会議もできる。とりあえず、遠くに住む娘を招待してみた。分かったことは、持っているスマホの機種によっては、繋がらないないことだ。ラインのグループビデオの方が簡単に使えることが分かった。やはりスマホよりは、パソコン、タブレットの方が通信性能がいい。6月からは、新しい通信にチャレンジして、新しい生活様式を探ることにしたい。