常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

田園交響曲

2020年05月12日 | 登山
最近、早朝に目覚めるようになった。つい最近まで、春眠をむさぼっていたので、季節とともに、体内時計も移ろっているのだろうか。以前は、夜明けとともに畑仕事に出かけたが、最近はイヤホーンをつけてクラシック音楽に耳を澄ませる。この季節にぴったりの曲はベートーヴェンの『田園交響曲』だ。森の小道を軽快に歩くようなテンポで始まる曲は、小川のせせらぎや小鳥の鳴き声をが聞こえてくる。

田園には心地よい時間が流れるが、やがて雷がなり、はげしい雨が降ってくる。その恐怖の時間にじっと耐え、やがて再び平穏が訪れる。この曲は、人生の歩みを凝縮して表現したのか、朝の時間を豊かにしてくれる。コロナ禍の行き先を告げているようにも聞こえる。

畑では、激しい風に、野菜の苗がうち震えている。立てたポールにしっかりと紐で支える。渇ききった根元に水を与えると、みるみると萎れた枝葉が生気を取り戻していく。
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