散歩の途中、集落のあたりに祠がひっそりと祀られているのを見かける。そこには大きく育った木や花が手入れされて植えられている。初夏の光りのなかで、万朶のツツジと、新緑のカエデのコントラストの美しさに思わず目を奪われる。祠はそこに住む人たちの健康や農作物の豊作を祈願するために祀られている。通りがかりではあるが、目礼をして祠の佇まいに威儀を正す。コロナの感染拡大もようやく峠にさしかかったように見える。正体が見えないウィルスへの不安は、もう何十年も前に祠を建てた人々の心情と共通したものがある。
晴れ曇りおほよそ曇りつつじ燃ゆ 篠田悌二郎
3月から続くウォーキング。しっかり日常の生活に根を下した。歩数120万歩、歩いた距離949㌔、走ったのではないがマラソンを22回分の距離である。この間改善されたのは身体能力の指標となる最大酸素摂取量だ。ウォーキングを始めたとき32㎖/kg/分だったものが、この二か月半で38㎖となった。スマートウオッチで表示されているのは最大で40㎖でそこまであと2ポイントを残すだけとなった。始めたころ、歩いても歩いても32㎖どまりだったものが、速歩を取り入れたから改善の速度が驚くほど速い。コロナ禍のなかで、手にいれることのできた体力向上である。