今日は全国吟剣詩舞コンクールの東日本地区大会が、仙台の福祉プラザで行われた。独吟74番、剣詩舞32番。朝の10時から、午後の4時まで5時間の詩吟と剣詩舞に、浸りきった一日であった。この日、広報担当を割り当てられ、撮った写真は430カットと考えられない枚数となった。
何よりうれしかったのは、それぞれの県の予選を勝ち抜いてきた吟士たちの吟を身近に聞くことができたことだ。鍛え抜かれた声、節調、そしてメリハリ。どの吟にも、その過程にある厳しい鍛錬に裏打ちされた風格があった。そのなかで福島県の吟士たちは、お互いに切磋琢磨して吟を磨いていることを感じさせるものがあった。
特筆すべきことは、剣舞で一位に輝いた太田善雄さんである。90歳という年齢を感じさせない優雅な身のこなし、力強い剣さばき。長い年月をかけて磨きぬいた剣舞を、舞台いっぱいに繰り広げた。継続は力なりという言葉がぴったりする太田さんの演技に頭の下がる思いであった。