常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

山ユリ

2018年07月12日 | 日記

             朝、千歳山に登る人は路傍に咲く花を楽しみにしているらしい。

             今朝、強いヤマユリの香りが漂って来る方角を見ると、大輪の

             山ユリが咲いていた。思わず、スマホのカメラを向けて撮影を

             試みると、「大輪だね」と声がかかった。普段、「おはよう」と

             短い挨拶を交わすだけの人だが、花にカメラを向けると、親しみ

             の感情がわくらしい。

 

              百合の蕊みなりんりんとふるへけり 川端 茅舎

 

             週末の山行を意識して、三日続けての千歳山だ。予報では、天気

             が良すぎるくらいである。富士見平からの富士山は、どんな姿を

             見せてくれるだろうか。頭の片隅に、大雨で被害にあわれた方へ

             の思いを残しつつ、楽しみはふくらんでくる。

 

             パソコンをノートにして、このブログのレイアウトも変える試み

             をしている。写真を中央に、文字大きさも少し大きくした。行間

             も開いて、少し読みやすくなったような気がする。

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キュウリの花

2018年07月11日 | 日記


朝、眺めるキュウリの花は涼やかである。
しかし、列島の北にある低気圧に向かって吹き込む
湿った南風のせいでやたらに蒸し暑い。朝の、散歩で
流した汗は、この夏もっとも多かった。

あつきものむかし大阪夏御陣 夏目 漱石

漱石は子どものころ、落語や講談の寄席へ行くのが
好きで、俳句に寄席ネタを使うことが多い。
「豊臣家最後の日」も、講談の演題である。
大阪落城のその日、旧暦の5月だが、とにかく暑い日
であったという。

暑い日とはいえ、お城が落ちては、大阪の市民は
上を下への大騒動となった。女や子どもたちが、敵
味方入り混じる城下を、知り合いへと逃げ延びて行く。
とても暑いなどと言っている場合でない。
それに比べれば、熊本のこのくらいの暑さなど、と
強がりを言った滑稽味というところか。
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梅雨明け

2018年07月10日 | 日記


今年の梅雨明けは何か変だ。
別に気象庁に異議を申し立てるつもりもないが、
関東で梅雨明けが発表されてから、暑い日もあ
ったが、列島全体で見ると、梅雨の末期のような
雨が降る。それも前線が停滞して、局所的な大雨
となり山陽地方の大惨事となった。

今朝、6時前に気温は26℃になった。
この分では2日続きの猛暑日は間違いない。
この高気温をもたらすのは太平洋の亜熱帯高気圧。
梅雨が明けると、10日ほどもこの高気圧に覆われ
晴天と熱帯のような暑い日が続く。

一方、北には寒気を持つオホーツク海気団がある。
北海道では、まだストーブを必要する日もあるが、
これはオホーツク海気団のせいだ。
列島の真上で、この二つの気団が、がっぷり四つ
を組んで押し合っている。太平洋の気団が力をつ
けてオホーツク気団を押し出すと、梅雨明けと
なる。

本格的な梅雨明けは、大被害をもたらした大雨
が止んだときのような気がしないでもない。
これから、台風の発生を含みながら、本格的な
夏が到来する。
本格的な夏山の季節がやってくる。
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夏の朝

2018年07月09日 | 日記


妻の退院があったので、久しぶりの千歳山となった。
頂上の松にそそぐ朝の光がうれしい。この山に登る人は
大抵顔見知りだが、今日は二人の知人に逢った。
一人は、30年来の知人で、市役所の近くで、居酒屋を
営んでいるママだ。会社の帰りに立ち寄って、ビールを
飲みながら山の話をする。ママは気の向いたときぶらりと
蔵王あたりを登ってくると語っていた。今日、年老いた風
も見せず山道を歩く姿を見てうれしかった。

いま一人は山の会の仲間だ。
この人とは年に数回しか一緒に登ることはないが、  
今週の瑞墻山で同行する。サクランボの取入れで忙しか
ったから足慣らしのため、とのこと。降りで2度、登りで
1度顔を合わせる。足慣らしには、この山2往復を必要と
するらしい。

雨が降って、畑の収穫も増えてきた。
この夏はナスが順調である。もぎたてのナスとピーマン
と豚肉の味噌炒めがおいしかった。
水上勉の『土を喰う日々』から。

むし茄子。むし器でよくむすのだが、小さいのはまるごと
だし、大きなのは二つに割る。これも背中にスジを入れて
おく。むしおわったら、皿に盛りつけ、おろししょうがを
ひとつかみ盛りつける。醤油で喰う。

焼き茄子。どこでもやる方法だが、よく焼けた皮をむくの
に形をくずさないようにしなければならぬ。しょうが醤油
で喰うのが一番。

茄子は秋口まで長く収穫できる。それだけに楽しみは
いろいろと試みることができる。
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獺祭

2018年07月08日 | 日記
P6237762


獺祭という名の日本酒がある。
山口県にあるこのメーカーの蔵が大雨で
浸水し、製造不能というニュースが流れた。
この酒は安倍首相のお膝元とあって、
来日したオバマ大統領に贈ったことでも
知られている。

昨年も集中豪雨が長く続く現象が起き、
同様な極地的な大雨の被害である。
自然の現象には、人間の力は及ばない。
じっと雨が去るのを待つほかはない。

獺祭というのは、カワウソが獲った魚を
川の岩などに並べて置くことである。
人間が収穫したものを、神に供えるのと
似ていると感じて、祭をそえて獺祭とした。

正岡子規が自分の書斎を獺祭書屋としたのは
長く病床にあって、寝ながら書見した事情に
よるのではないか。いつも見たい本を、獺が
魚を並べたように、枕元に置いたであろう。

中国の詩人が、多くの書物を手元に置いて
参照しながら詩作に励んだので、自らの号を
獺祭魚とした先例もある。こんな知識も
相まって、子規の獺祭書屋の名が生まれた。
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