ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

母の入院と幸せのスープ

2011年01月31日 20時43分00秒 | グルメ
この冬一番という寒さで、途中猛吹雪だったけど
心臓の手術をした母のお見舞いに、故郷へ。
本来は3時間ほどで済むはずの手術が
6時間もの大手術になってしまったけれど
無事に手術は成功し、母も辛いの痛いの言いながら
よく喋っていたので、ほっと一安心。

別の病院に入院中の父も珍しく目を開いていて
話せなくても、久しぶりに父の起きている顔が見られて
こちらも、これまたほっと一安心。

一方、同行した姉夫婦が、途中お昼ごはんにと
「インパクトのある」お店に連れて行ってあげると言って
着いた駐車場から見たお店が、これ。



た、確かにインパクトがある・・・というか何というか。
本当にお店?と思いつつ、ついていくとこれが玄関。
地元の人でも、入るのをためらうという店構え。
手書きで「スープ屋さん」と、書いてはあるけど・・・



玄関から入っても、土間に靴が並んでいるだけで
お店の人が出てくる訳でもなく、
普通に木戸を開けて、ずかずか上がりこんでいくと
得体の知れないこんな部屋に、大きな食卓がどーん。
確かにこれは、「インパクト」あるかも。

(写っているのがこのお店の奥さんと子ども)

そこに思い思いに人が座って、しゃべっている様子は
まるでインドの子供たちを支援するNGOの集会所?
姉夫婦によると、ここはスープカレーのお店だとか。
よく分からないけれど、ハンバーグカレーを注文したら
出てきたのが、これとターメリックライス。

な、な、なんだぁ、こりゃ?
これまでに食べてきたどのカレーとも違う風貌。
それでもって一口食べて、これまたびっくり。
お・い・し・いーーーーーーーー!



なんでもここは、知る人ぞ知る名店で
週末には県外ナンバーの車が並ぶのだとか。
しかも、週に3日はお休みで、
雨や雪が降ってもお休みで、
材料がなくなってもお休みで、
休みたくなったら、お休みになるらしい。

若いご夫婦が子連れでやっているらしいけれど
義兄いわく、「自分たちにとって何が幸せなのか、
それをしっかり持っている」ご夫婦で
自分たちの幸せの範囲内だけで、店をやっている様子。

これだけの味を持っているのなら
もう少し都会で、こじゃれたお店を持ちたいとか
思っても良さそうなものなのに、
当人たちは、全くそんな気はないのだとか。
ただこの春に二人目のお子さんが生まれるから
「もう少しだけ」余計に働くつもりなのだとか。

こういう自由な人たちも、世の中にはいるんだなあ。
身の丈にあった幸せのひとつのかたち、かも。
確かにここのスープは、幸せな味がしました。
コメント (2)
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