荒れ放題になっているカナダの国立公園で
オオカミを野放しにしたらどうなると思う?
「動物たちが減ってしまう」
私も最初はそう思ったんだけれど、
なんと結果はまったくの大違い。
鹿が増えすぎて、下草も木も枯れ、
砂埃が舞うようなありさまだったのが、
90年前に絶滅したオオカミ14匹によって
奇跡のような再生が起こったのだとか。
草を食べ尽くしていた鹿が減ることで、
乾いた土地は次第に緑におおわれ、
木々は茂って、たわわな実をつけ、
鳥が森に戻り、ビーバーが川に戻り
ビーバーのダムで繁殖する魚も戻って。
陸では、ウサギなどの小動物が増え、
それを捕食するタカなどの猛禽類、
イタチやキツネ、タヌキ、熊が増え、
豊かな生態系が戻ってきました。
また、森が再生されたことで
川の形までもが変わったというから驚き。
草木が増えたことで森の保水力が戻り、
川の水かさは増えて、蛇行が減り、
その結果、河岸の侵食までもが減り、
雄大な大河が形成されたのだとか。
これらすべての再生をもたらしたのが
たった14匹のオオカミだったなんて。
果たして害獣は、オオカミなのか
それともオオカミを害獣呼ばわりして
絶滅に追いやった人間なのか。
人間なら1,000人がかりでも
1億円を投入して、10年かけても
きっと成し得なかったに違いない。
自然界に存在するものに
「不要なもの」など何一つない。
自然のすばらしさとともに
人間のエゴの愚かさ、恐ろしさを
あらためて見た思いがするのでした。
オオカミを野放しにしたらどうなると思う?
「動物たちが減ってしまう」
私も最初はそう思ったんだけれど、
なんと結果はまったくの大違い。
鹿が増えすぎて、下草も木も枯れ、
砂埃が舞うようなありさまだったのが、
90年前に絶滅したオオカミ14匹によって
奇跡のような再生が起こったのだとか。
草を食べ尽くしていた鹿が減ることで、
乾いた土地は次第に緑におおわれ、
木々は茂って、たわわな実をつけ、
鳥が森に戻り、ビーバーが川に戻り
ビーバーのダムで繁殖する魚も戻って。
陸では、ウサギなどの小動物が増え、
それを捕食するタカなどの猛禽類、
イタチやキツネ、タヌキ、熊が増え、
豊かな生態系が戻ってきました。
また、森が再生されたことで
川の形までもが変わったというから驚き。
草木が増えたことで森の保水力が戻り、
川の水かさは増えて、蛇行が減り、
その結果、河岸の侵食までもが減り、
雄大な大河が形成されたのだとか。
これらすべての再生をもたらしたのが
たった14匹のオオカミだったなんて。
果たして害獣は、オオカミなのか
それともオオカミを害獣呼ばわりして
絶滅に追いやった人間なのか。
人間なら1,000人がかりでも
1億円を投入して、10年かけても
きっと成し得なかったに違いない。
自然界に存在するものに
「不要なもの」など何一つない。
自然のすばらしさとともに
人間のエゴの愚かさ、恐ろしさを
あらためて見た思いがするのでした。