ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

陶芸に親しむ

2023年09月14日 10時59分13秒 | 音楽・アート

市之倉でランチを食べに行った際

近くに陶芸の美術館があることを知り、

全く前情報なく尋ねてみました。

何でも市之倉は千年以上も前から

焼物を作り続けてきた集落なのだとか。

 

 

この風情ある建物が市之倉さかづき美術館。

売店には様々な作家の作品が展示されていて

気に入ったものは買うことができます。

 

 

こちらは若い女性作家の作品で

とても繊細で美しい象嵌の香合。

アクセサリー入れにしたら素敵だろうと思ったけど

お値段もなかなかに素敵でした。

 

 

そんな中でも私がやられてしまったのが

川添雅彦さんという作家さんの粉引きのマグ。

白梅にとまる愛らしいスズメと

小花が咲き乱れる野原で丸くなって眠る猫。

写真がうまく撮れないけれど

あまりのかわいらしさにどうしても離れがたく

どちらもお買い上げとなりました。

 

 

折角なので近くにある幸兵衛窯を見学。

先々代の6代目が人間国宝で

現在も30人以上の職人を抱えるという、

このあたりでも有数の窯らしい。

 

 

由緒あるたたずまいの古民家が並び、

作業場やギャラリーになっています。

 

 

福井から移築したという正面の古民家が

代々の作品を展示しているギャラリー。

磨き上げられた階段箪笥もあったりして、

古き良き日本の建物もなかなかの見ごたえ。

 

 

先代の7代目が復活させたラスター釉は

ペルシャやシルクロードとのつながりが深く

作品もエキゾチックでロマンティック。

 

 

裏庭では今日火入れをしたばかりという

瀬戸黒の窯の火の番をする、

職人さんにいろいろお話を伺いました。

これから2昼夜火入れをして、

1,200℃にまで上げていくのだとか。

私たちが伺ったときはまだ400℃くらい。

 

 

「土練り3年、ろくろ10年、窯焚き一生」と言われ、

窯焚きも経験がいる大切な作業なのだそう。

それにこの10作品ほどを2昼夜で焼く小さな窯でも

1回に30-40万円分の薪が要るとは驚き。

もう一つある大きな窯では5昼夜焼くというから、

到底趣味でやれるものではないなあ。

とても興味深い大人の社会見学になって、

また機会があればぜひ伺いたいと思いました。


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