ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

いのちの食べ方

2010年06月03日 22時18分00秒 | 生活
口蹄疫の一件以来、いつも心の奥に
トゲが刺さっているような感じ。
何かもう少し向かい合わなきゃいけない気がして
いのちの食べ方」という、
独・墺のドキュメンタリー映画を観ました。

これは以前気になってBSで録画しておいたけれど
PG-12ということもあって
なかなか観る勇気が出ずにいたもの。
でも、今こそ観なきゃいけない気がして。



BGMもナレーションもなく、
ただ淡々と、野菜や鶏や豚や牛たちが、
「生命あるもの」から「食材」へと
加工されていく工程を描いた映像。
無邪気に飛び跳ねていた生命が
ひとたびベルトコンベヤーに乗せられると
無表情に、無感情に、「処理」されていく。

ああ、口蹄疫で殺処分されていなくても
彼らは結局、命を奪われる運命だったんだ。
静かな悲しみと、やり場のない怒りのようなもの。
誰を責めるつもりもないけれど
ただあまりにも、生命を生命扱いしていないことが
やはりショックで、いたたまれなくて。

出来ることならベジタリアンになりたいのに
なりきれない自分が、何ともやるせない。
せめて「生命」を頂くということがどういうことか
決して忘れることないよう、心に刻みこもう。
この映画に対する自分なりの答えを探っているけれど
今はそれくらいしか、思いつかなくて。

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