ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

天使がいっぱい

2009年06月18日 22時01分00秒 | フランス語
今日出会った、素敵な言葉。
<< Dans chaque petite chose, il y a un ange. >>

英語でそのまま訳すと、こんな感じかしら。
In every little thing, there is an angel.
どんな小さくてささやかなものにも、天使は宿る・・・



小さな木の葉や、黄ばんだ絵葉書や、
道端に咲く草花や、そよぐ風、
楽しいことにも、苦しいことにも。
それらすべてに、天使は宿る。

そう思うと、この世は祝福に満ちていて、
心配することなんか、何もなくて、
ただすべてを受け入れ、楽しめばいい、
そんな気分になってくるから、不思議。

心配性のわたしが、忘れてしまわないように
ここに書き記しておくことにしよう。


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懐かしい街並み、幸せな味

2009年06月17日 21時11分00秒 | グルメ
ダイソンに明け暮れた土曜日の翌日は
久しぶりに、芦屋の打出にあるフェリーチェへ。
ここはレンガで出来た窯があって、
さくさくと香ばしい、本格的なピザが食べられるお店。
梅雨とは思えないさわやかな陽気ということもあって
開放的な窓辺の席はとても心地良く、
のんびり、ゆったり、幸せな味がしました。



帰りは深い緑の並木道を通って、
以前住んでいたあたりを散歩。
変わらずにある懐かしいお店もあれば、
新しく出来た、気になるお店も幾つかあって、
またあのあたりも遊びに行かなくちゃ。

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ダイソン・ダイソン

2009年06月15日 21時49分00秒 | 生活
わたしは掃除機をかけるのが好きで
週に4-5日はかけているのだけれど、
その一つの理由が、ダイソンの仕事ぶりが快感だったから。

「吸引力の変わらない、ただ一つの掃除機」とのふれこみ通り、
何年たっても、ほれぼれするような吸いっぷり。
初めての時は、試しに前の掃除機で一度全部掃除して
見た目は塵一つない状態にしてから、ダイソンをかけてみたら、
一体どこにこんなに塵があったのかと驚くくらい
片手いっぱいの塵を、吸い取ってみせてくれた。
とても日本家屋に適しているとはいえないデカさで、
小回りのきかない無骨なものだったけれど。

そのダイソンが、この土曜の朝、掃除を一通り終えて
電源を切ろうとした途端に、動かなくなりました。
カスタマーセンターによると、修理に1-2万円かかるとのこと。


(リクエスト頂いたので、初代の最後の雄姿をご紹介します)


その後、ガーデンズの家電量販店を覗いたけれど
ダイソンの最新モデルは、うんと高いし、
諦めて、夏用のお花の苗を買ってきて植え替えたり、
ベランダを掃除したりして、疲れ果てたその日の夕暮れ、
お茶を飲みながらゆっくりとチラシを眺めていたら
なんとダイソンが、10台限りで半額以下の目玉商品に。
しかも、お昼に遊びに行っていたばかりのガーデンズで。
すぐに電話をかけて聞いたら、まだ1台だけあるとのこと。

その後は、自己最速のスピードで自転車をこぎ、
自己最速のスピードでエスカレーターを走り、
汗だくになりながら、ダイソン売り場にたどり着いた瞬間に、
「これ下さい!」と言ったっきり、座り込むような状態。
しかもその日は5%オフの日で、更に安くなってくれて。
修理代にちょこっと足したくらいで来てくれた、
最新モデルではないけれど、十分小さくてスマートな2代目。

初代が壊れたその日に、2代目を迎えることが出来るとは。
初代もそれが分かっていたのか、
ちゃんと朝の掃除を全部終えてから
それもわざわざセールの日に寿命を全うするあたり、
いかにも几帳面な職人のような、初代らしい最後でした。
1台だけ残っていたのも、初代の粋なはからいだったりして。

その初代とも、明日の朝でお別れ。
なんだか名残惜しくて、記念に写真を何枚も何枚も。
長い間、毎日黙々と働いてくれて、本当にお疲れさま。
どれだけみみにゃんが飛び回って、部屋を毛だらけにしても
いつもピカピカにしてくれる頼もしいお前が、大好きだったよ。
これまで、本当にありがとう。さようなら。

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わたしがここにいられるのは

2009年06月12日 21時04分00秒 | 仕事・職場
今日は大至急の案件に追われて大忙しだったけど、
急ぎの郵便物を出しに、一歩外へ出たら、
風はやわらかく、鮮やかな緑。
涼やかな木かげに、揺れる木漏れ日。
ああ、世界ってこんなに美しかったんだ。

すっかり気分はリフレッシュして職場に戻ると
更にうれしいサプライズが。
3年ほど前にラオスに行った元同僚の子が、
何の前触れもなく、いきなり登場。

日本にいると思ってなかったので
驚きのあまり大声で叫んでしまったものの、
何でも東京で次の仕事が決まって帰国し、
それでたまたま出張の合間に顔を出してくれたのだとか。

彼女がいた時のメンバーで残っているのは私だけだけど、
「(わたしは)必ずいると思ってました」って言ってくれた。
その言葉が、何だかとてもうれしくて。



わたしはここにいられる限り、
ここでこうして、待っていようと思うから。
こうして旅立っていった人たちが
いつ帰ってきても、迎えられるように。
変わりゆく人たちを、変わらず見守ってゆくために。

その役目を、期待されていることが、うれしくて。
そしてその役目を少し果たせたことが、うれしくて。

わたしにとって仕事は、いろいろな人との出会いと
その出会いを通じて、さまざまなことを学び、生み出す場。
一人では決して学べないこと。
一人では決して生み出せないこと。
苦しいことも、悔しいことも、辛いことも通じて。

それは時に、こういう宝物のような瞬間をくれる。
時を経ても、つながり続けていられる何か。
世界って、やっぱり美しいって思える、何か。
だからわたしは、きっとここにいられるのだな。
そうした何かに、励まされつつ。

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目は見えなくても

2009年06月09日 22時37分00秒 | 出会い
生まれつき全盲の辻井伸行さんが、
米国のバン・クライバーン国際ピアノコンクールで
優勝したという昨日のニュース
本当に嬉しくて、わたしまで感激。

彼のことは、佐渡裕さんを通じて知り、
彼の紡ぎだす音色の繊細さと豊かさ
魅了されてきた一人だったから。

目が見えない分、よりいっそう
ひとつひとつの音を、指先で慈しむようにして
技巧ではなく、魂で奏でているみたい。
透明で澄んだ心が伝わってくるような、音。


(梅の実るころの雨だから、梅雨というのだって。今日近畿も入梅。)

それと機を同じくして、テレビで
全盲の人々が活ける、活け花を見ました。
ひとつひとつの花を、指先でそっとなでながら、
丁寧に丁寧に活けられたお花は
華道師範のお免状を一応持っているわたしが見ても、
とても目が見えない人の作品とは思えない見事さ。

それはきっと、うまく活けようとか、
こぎれいにまとめようなどという、
小手先だけの活け方ではなく、
ひとつひとつの花と指先で対話し、
ひとつひとつの香りで花の本質を感じ取り、
花本来の美しさだけを表現したからなのかも。

目が見えないことをハンディではなく祝福として
美しいものを生み出している人たちの姿に
目が見えるために、失っているものも
少なくないように思えるのでした。

コメント (2)
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