ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

美・上手

2012年10月15日 22時14分00秒 | 音楽・アート
兵庫県立美術館で昨日まで開催されていた
バーン・ジョーンズ展を見てきました。
バーン・ジョーンズだから「美・上手」って
そんなダジャレのコピーも嫌いではなく。



上の絵はいばら姫、つまり眠れる森の美女。
実物を目の前にすると、ドレスの繊細なひだ、
こぼれ落ちんばかりの花々の優美さ、
輝いているかのような肌のなめらかさに
思わず見入ってしまいました。

ラファエル前派と関係の深い画家だけに
私の中に残る少女趣味が呼び起こされて。
中世のおとぎ話の美しい世界に心をひたして、
気持ちだけは少女に戻って帰ってきたのでした。
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暴力反対

2012年10月12日 21時00分00秒 | 社会
いじめがあるのは日本だけじゃなく
先進各国ではどこも大きな問題らしい。
フランスではle harcèlement等と呼ばれ、
子供の10人に1人がいじめ被害にあっているとかで
その対策にスポット広告を流したりしている。



あまりにリアルな演技力に胸が痛むけれど
これに似たシーンはハリポタにもあったかも。
単にふざけて「いじる」のと「いじめる」との
境目は非常に微妙で、時に巧妙。
結局のところ程度問題なのだろうけれど
個人差や個々の関係などが複雑に入り混じるから
いじめを定義することは簡単ではなさそう。

いじめに対する意識が高まるのはいいことだけれど
ただ、あまりマスコミで取り上げすぎるのも問題かも。
いじめの被害者が、自殺すればいじめた子たちが
マスコミなどでバッシングされて仕返し出来る、
なんて馬鹿なことを、思わないとも限らないから。
事実、自殺する青少年の数が最近増えているような。

嫌な人生から逃れられる、と思うのだろうけれど
祝福されて、たくさんの愛情を受けてきた生命を
怒りと復讐と憎しみの中で自ら破壊する行為も、
いじめと同じくらい立派な暴力に思えてならない。
いじめが人間の尊厳に対する暴力だとすれば、
自殺は、生命の尊厳に対する暴力ではないかしら。

他人に対しても自分に対しても、暴力は絶対反対。
誰にも自ら命を絶って欲しくないから、絶対反対。
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スケートシーズン開幕

2012年10月07日 16時53分00秒 | フィギュアスケート
秋の訪れと同時に、フィギュアスケートも開幕
ジャパン・カップでの日本チームの優勝に加え
エスポーでのフィンランディア杯では
男子シングルでは、羽生結弦君が優勝。
おちおち風邪もひいてられないんだから。

それぞれの選手の今シーズンのプログラムや
衣装が早々と見られただけでも、うれしい。
真央ちゃんもあっこちゃんも、衣装がきれいで
昨シーズン以上に美しいプログラムになりそう。
高橋くんや小塚くんの新しいプログラムも
違う世界をかもし出していて、楽しみ。



ゆづのFPは2シーズン前を彷彿とさせる、
ウィアー風の衣装とメロディアスな音楽。
右足の剥離骨折も完治していない中で
2度のクアドとトリプルアクセルなど
ほぼ全てのジャンプを成功させたあたり
今シーズンも目が離せないこと間違いなし。

こんな姿を見ると、私もゴロゴロしてないで
とにかく頑張らなきゃという気にさせられて。
でも、何を頑張ればいいのか思いつかないので
まずは面倒くさがって延ばし延ばしにしていた
扇風機の片付けと衣替えに着手しようかな。
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ひつじ雲と蝶の夢

2012年10月06日 21時56分00秒 | 趣味
やっと日中の暑さが収まったかと思えば
朝晩が急に冷え込むようになって、一気に秋。
今朝は空一面がひつじ雲で覆われていて
まるでひつじがおしあい、へしあい、
ぎゅうぎゅう詰めで大行進をしているよう。
わたしは急激な季節の移り変わりについていけず
フルコースでひいた風邪から、ようやく復活。



とはいえまだ本調子ではないので、今日はおとなしく
DVDに撮っておいた映画「潜水服は蝶の夢を見る」
(原題 Le scaphandre et le papillon)を自宅で鑑賞。
人生を謳歌していた40代の男性が突然脳梗塞に倒れ
意識は全く正常なのに、左目以外全身が麻痺。
絶望的の淵から立ち直り、やがて左目の瞬きだけで
一冊の本を書き上げるという実話に基づいたお話。

自分自身の不自由な肉体に閉じ込められた魂が
やがて唯一自由な、想像力の翼を豊かに広げて
肉体というくびきから解放されてゆく奇跡を
詩情あふれる映像美がつむぎだしてゆく。
でも、そこは転んでもフランス人だけあって、
どこまでも人間くさく、ユーモアたっぷりに
軽やかに描いているところが却って胸に響いて。

人は、五体満足であろうがなかろうが、
どれだけ多くのものを失おうが、
人生は十分に美しく、祝福に満ちていることを
美しい余韻として残してくれる、映画でした。
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