ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

明治の洋館「京都府庁旧本館」。今も、現役の日本最古の官公庁建造物。

2011-11-13 | 歴史・史跡
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とっても気持ちがいい、秋晴れのある日。ミモロは、京都の町歩きに、トコトコ出かけました。
その日訪れたのは、京都御苑の西に位置する「京都府庁」です。

「なんか外国の宮殿みたいだね…」

堂々とした石造りの建物は、明治37年(1904)に竣工し、昭和46年まで京都府庁の本館として活躍。今も、一部は、執務室や会議室として使用される現役の建物。創建当時の姿で現役の官公庁建物としては、なんと日本最古のものに。平成16年には、国の重要文化財に指定されています。


設計は、京都府技師の松室重光。
ルネッサンス様式の影響を色濃く受けた外観で、車寄せのある玄関部分を中心に左右対称に棟が続いています。直線により構成された建物には、窓枠や柱などに装飾がほどこされ、威厳漂うなかに、柔らかさも表現されています。


「ピシッとした背広を着こなした紳士が似合う場所だねぇ」とミモロ。
官庁として設計された建物だけに、華美な装飾はなく、ルネッサンス建築にしてはシンプルな感じです。
玄関正面には、大きな階段が窓に向かい、そこから左右に分かれています。


階段には、植物を象った装飾が施され、全体に柔らかさをもたらしています。


吹き抜けになった玄関ホール。直線で切られた窓からは、外の光が注ぎ全体に明るさを。

アールデコのような照明器具も、素敵です。

窓の外には、七代目小川治兵衛作庭の中庭があり、そこには円山公園のしだれ桜の孫の桜が、春には、艶やかに咲き誇るそう。
「桜の時にも、来てみたい…」今は、枝ばかりの桜の木、春を思い浮かべるミモロです。

2階では、旧知事室などが見学できます。
タイルが施された大きな暖炉。木の装飾もなかなか手の込んだもの。


建物の内部は、京都の優れた技術が巧みに取り入れられ、ドアや調度品は、工芸品のような美しさが。


「フムフム、昔は、こういう感じだったんだぁー」
建物の模型を見て、全体の大きさや構造を知るミモロです。

建物2階の一番奥、東端の部屋は、知事室。
「ここに、知事さんたちが座っていたんだね。あれ、前に会った山田府知事はどこ?」
現在、知事室は、同じ敷地内の別の建物に。

この知事室の東の窓からは、大文字山が望め、きっと昔は、ここから送り火を眺めた知事さんもいらしたかも。

ミモロが、あちこち見て回っていると、
「どうぞ、ゆっくり見てくださいね。何か質問があれば、遠慮なくおっしゃってください」と声をかけたのは

知事室の隣りのスペースで活動する「NPO法人 京都観光文化を考える会・都草」の事務局の小松さん。

都草のメンバーの多くは、なんと京都検定1級の持ち主で、京都に関する知識の豊富な方ばかり。
歴史や文化に関係する様々なイベントも企画。旬な京都情報もゲットできます。
ぜひホームページ「NPO法人 京都観光文化を考える会・都草」にアクセスしてみてください。

尚、京都府庁の旧知事室は、常時無料で一般公開されています。
公開:月曜~金曜(祝日、年末年始を除く)10:00~17:00
10名以上のグループの場合は、「NPO法人 京都観光文化を考える会・都草」電話075-451-8146に、事前の予約を。

また、府庁の旧本館は、結婚式やコンサート会場などをはじめ、テレビや雑誌などのロケにも使用できます。(もちろん事前の申し込みと使用料金が必要です)

ファッション撮影にも、ピッタリかも・・・。

府庁は、ほかの場所も、予約申し込みで見学できます。
詳しい情報は、「京都府庁」のホームページで。

京都御苑などの見学から、足を伸ばして、ぜひ覗いてみてはいかがでしょう。

コメント
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