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「やっぱり京都の紅葉は、すごいねぇ!」とミモロが、大感激したのは、
京都の中心部にある「京都御苑内の『仙洞御所』」の紅葉です。
門をくぐった途端、目に飛び込んできたのは、大きな楓の木。木の先端から、下の枝の葉っぱまで、すべて見事に紅葉して、まるで赤いクリスマスツリーのよう。「わーすごーい!」もうミモロは、見惚れるばかり。
「仙洞御所」を見学するには、宮内庁に申し込む必要があります。
京都に住むお友達が、「ミモロちゃん、仙洞御所の紅葉って、素晴らしいのよ」と、三か月前に申し込んでくれたのです。
丸太町通から、広い京都御苑の中をトコトコ歩き、到着した「仙洞御所」。
まずは、申込書の確認を済ませたら、参加者は、休憩所で待機。
この日の参加者は、55人。全員が、一緒に御所の中を見学します。
まずは、ガイド担当者の方からの見学の注意事項などのお話が。
ガイド担当者の案内で、いよいよ御所の中へ。
池の畔に到着すると、参加者の口から、「ワー」という声が。
ご覧ください、この見事な紅葉を…。岸から枝を伸ばす紅葉と池に映る紅葉、2つの紅葉が、一緒に作る素晴らしい景色です。「紅葉が2倍楽しめるね!」とミモロ。
さすが御所。京都市内のいかなる寺院の楓よりも、木が大きく、またその枝振りの美しさは、まさに別格。今年の紅葉は、イマイチとの評判も、ここには当てはまりません。
木全体が、一斉に紅葉し、その色も鮮やかそのもの。池にしなだりかかるように、艶やかな枝を伸ばす楓。
これぞ、日本の美!多くの画家が、屏風絵や襖絵に描きたくなる景色です。
「ゴージャス!」と言うのは、ドイツからいらした方。
日本は、何度も訪れているそうですが、京都に秋に来たのは初めて。「これほど素晴らしい紅葉は、見たことがありません」と感激の様子。前日には、京都御所を見学したそうですが、庭の素晴らしさは、仙洞御所の方がスゴイとのこと。日本の美しさを、いっそうドイツのお友達にも広めて欲しいものです。
「なんか、あまりの美しさに圧倒されちゃった…フー」と、感動のし通しにミモロは、フラフラに。
ここで、「仙洞御所」のお話を少し…。
そもそも仙洞御所とは、皇位を退かれた天皇の御所のこと。京都御苑の東南に位置する仙洞御所は、寛永7年(1630)に、後水尾上皇のために創建。その北側には、同時に徳川秀忠と江の娘、和子が、皇后として暮らした女院御所が建てられました。仙洞御所は、今まで、7回の火災を被り、再建と焼失を繰り返した御所。最後の火災である嘉永7年(1854)の大火での焼失の後は、上皇がいらっしゃらなかったため、再建されず、現在は、2つの茶室を残すのみに。そのため、雄大な庭が、広がることに。
この庭園は、もともと創建当時、小堀遠州が作庭したものですが、度重なる御所の再建や改修などで、その当時の遺構は、南池にわずかに残るだけ。現在の庭は、女院御所と仙洞御所の庭園が、堀割で結ばれ一体となり、2つの池をもつ回遊式の大庭園の姿に。その面積は、約7万5千平方メートルに及びます。
宮内庁の管理で、行き届いた手入れは、見事としか表現できないほどの素晴らしさです。
見学申し込みは「宮内庁参観案内」のホームページで詳しく説明しています。またインターネットからの申し込みの可能。受付期間は、参観希望日の3か月前の月の1日午前5時から、希望日の4日前午後11時59分まで。
以前も、訪れたことがある仙洞御所でしたが、その時は、夏だったので、今回ほどの感激はありませんでした。初めて秋に訪れることができ、本当に素晴らしいの一言です。ぜひ、一度見学したい、価値ある景色です。
明日も引き続き、見事な紅葉をご案内します。