琵琶湖の南、瀬田唐橋の近くにある「建部大社」は、近江国一宮で、116年ごろ日本武尊を建部大神として祀ったのが起源と伝えられ、天武天皇の白鳳4年(675)に。近江の一宮としてここに創建されたと言われる長い歴史をもつ神社です。
本殿のご祭神は、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)。
新歌舞伎など演劇でよく主人公になる波乱万丈のドラマチックな人生を送った方です。
「う、これが日本武尊?」勇ましい姿のイラストが境内に掲げられています。
神話的な人物とされる日本武尊。昭和20年発行の日本初の千円紙幣(当時最高額紙幣)にも、ここ「建部大社」と日本武尊が描かれてるほど、崇敬された神社なのです。
一の鳥居から続く参道を経て、境内へ。
境内には、落ち着いた静かな気が立ち込めています。
まずは、お清めを…。
「ここも龍の口からお水が出てるー」。参拝前には、しっかりお清めをするミモロ。
境内の中央に位置する、厳かな佇まいの拝殿。
権殿のご祭神、大己貴命(オオナムチノミコト)は、天平勝宝7年(755)に奈良の大神神社より、お祀りされたそう。その折、一夜にして成長したという大きな三本杉の木が、ご神木として境内に聳えています。
「あ、この杉みたいなの、大神神社でも見たよねー」と、白蛇が住むという杉を思い浮かべるミモロです。
本殿は、正面左に。そして右が権殿。中央のところでお参りを。
この神社は、出世・開運にご利益があるそう。それは、平安時代、平家に捕えられた源頼朝が、伊豆、修善寺に流される前に、ここに寄り、源氏再興を祈願し、その願いが叶ったことに由来します。
社務所には開運などのお守りも並びます。
境内には、池のあるお庭も。
「白い鯉がいるー。なんか神秘的だねぇー」と、真っ白い鯉を見つけて、しみじみと。
ミモロが、池のそばにたつと、餌をもらえるのかと、たくさんの鯉が口をパクパクさせながら近づいて来ました。
また、「建部大社」が、ここに祀られる以前から、この地の地主神として崇められた「大野神社」。こちらのご祭神は、草野姫命(カヤノヒメノミコト)で、昔から縁結びのご利益があると伝えられています。
境内を歩いていると、ポコポコと音が。
「あ、井戸…」それは、ご神水で、地下より汲み上げられているもので、地元の方がよく汲みに来るお水です。
近江を守る格式ある神社「建部大社」。「ここでも大国主命さま(=大己貴命)にお詣りできたー。なんか京都の古い神社では、大国主命をお祀りするところ多くない?」と、ミモロ。
確かに、先日行った「今宮神社」もご祭神は、大己貴命。八坂神社、下鴨神社、上賀茂神社、粟田神社、松尾大社、出雲大神宮も天照大神のお札はありますが、ご祭神は違います。
清らかな気の流れる境内…お詣りしたミモロの顔もすっりきしたようです。
*「建部大社」の詳しい情報は、ホームページから。
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