京都暮らしも、もうすぐ2年を迎えるミモロ。かつて住んでいたのは、渋谷~元町中華街を結ぶ東急東横線沿線の町でした。そのため東横線のターミナル駅である渋谷駅は、頻繁に訪れたキーステーションでした。
昭和2年、渋谷と横浜間を結ぶ東京横浜電鉄の駅として誕生した渋谷駅。1964年の東京オリンピックの時に、現在のかまぼこ型の屋根になりました。
屋根の内側は、薄いブルーとクリーム色の三角形の組み合わせ。「なんかホッとする建物なんだよねぇー」と、ミモロ。最近の駅構内には、見られない、アート漂う雰囲気です。地上約2階ほどの高さに位置するため、陽光も差し込み、昼間は、とても明るく、かまぼこ型のため、広々とした空間となり、実に開放的な駅でした。
3月15日、その東横線渋谷駅が、最後の日を迎えることに。16日からは、池袋に通じる東京メトロ副都心線へと乗り入れのため、地下5階の新しい駅へと移動し、この地上の駅は、廃止されることになりました。
最後の日。ミモロは、東京へ。渋谷駅には、「85年分のありがとう」と書かれた表示と昔の渋谷駅の姿などの写真が掲げられ、懐かしさを誘います。
自由が丘方向から、渋谷駅に東横線に乗ったミモロ。
渋谷駅のひとつ前の代官山駅から、渋谷駅には、高架線を通り、周囲の景色がよく眺められる区間です。車窓の景色を見つめるミモロ。
「もうこの景色も見納めだねー」と、しんみりしています。
渋谷駅に電車が入ると、ホームには、駅の最後の姿を写真にとどめようと、大勢の人がカメラを携えてホームに。
ホームに降りたミモロ。
「わーん、もうこのホームに立てないんだー」。そう思うと、ホームを歩く足が思わず遅くなります。
「もう渋谷で、お日様に当たることなくなるんだねぇー」
渋谷駅のホームは4番線まであって、そこに急行や各駅停車の電車が次々に入って、混んでいても、待てば絶対に座れたのです。でも、これからは、埼玉から電車が繋がってくるので、渋谷から座るのってむずかしい・・・との声も。
「バイバイ…」渋谷駅から出発する電車を見送るミモロ。
ホームの中ほどには、JRやバスターミナルに行く階段があります。
「ここって、結構人が集中して、なかなか降りられなかったりしたよねー」でも、今日は、ミモロが最後のよう。
「わーん、ホントに最後かと思うと、淋しいよー」
この改札口ももうおしまい・・・。
「ここにあるもの全部が、今日、最後なんだねぇー」
そして、最後なのが、銀座線への乗り換え。
もうここから、銀座線に乗り込むのは、JRやバスで到着しない限りありません。
「東横線から銀座線って乗り換えやすくてよかったのにー」と。東急線から1階だけ上がれば、銀座線のホームに。
でも、これから、東横線のホームは、なんと地下5階へ。そして銀座線のホームは地上3階。つまり乗り換えに8階分を移動しなくてはなりません。
「どうなっちゃうんだろ…京都にいる間に、東京がすごく変わって、わかんなくなっちゃうかも…こんなにたくさんの階段のぼれないよー」と、ちょっと心配になるミモロ。エレベーターがあるから大丈夫です。
「東京って、ホント階段多いよねー。京都では、お山のお寺に行くときくらいだもんねー」
「京都も結構変わるけど、東京の変わり方は、規模が大きくて…」と、すっかり京都暮らしに馴染んだミモロです。
今までも、乗り換えが複雑とよく地方から来た人に言われた渋谷駅。ますます、よくわからない…ということになるかも…。渋谷での乗り換えには、十分時間の余裕をもって臨みましょう。
さあ、京都に帰りましょミモロ。「うん…バイバイ…」
コラム:
「さようなら、渋谷駅・・・」
実は、渋谷駅には、思い出がいっぱい。もの心ついた頃から、渋谷駅は、このかまぼこ型の姿でした。よく母といっしょに、東横デパートに出掛けたとき、このホームを歩きました。ホームの屋根のモザイクのような模様を見ると、「あー渋谷に来たなー」と実感。高校のときは、銀座線への乗り換えのため、ホームを人の波をぬって走ったものです。次々に電車が入り、そして出発してゆくターミナル駅が、またひとつ消えるのは、なんとも淋しい限りです。
本当にありがとう、そしてさようなら、渋谷駅…
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