京都の町中の梅の名所をすでにいろいろ訪ねたミモロ。「今年は、ちょっと足を延ばしたみよう…」ということで、出かけたのは、京都市の南側にある城陽市の「青谷梅林(あおだにばいりん)」です。
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京都の町中から車で約1時間。宇治をすぎて、さらに南へ。なだらかな丘陵が続く自然豊かなエリアです。
梅の名所情報にも登場する「青谷梅林」。「どんなところなんだろ?」とミモロは、山一面に広がる梅林を想像しながら向かいました。
「青谷梅林」の起源は定かでないものの、すでに後醍醐天皇の時代ごろから歌に詠められているそうで、もうそのころには梅林があったものと思われています。江戸時代になり、地域産業促進のため、梅の栽培が積極的に行われるようになり、明治のころには、春になると丘陵を白やピンクに彩る梅の花を見物に訪れる人が増え、梅の名所として愛される場所になったのだそう。
つまり、もともと梅の実を栽培するためにできた梅林で、京都の町中にあるような梅の花を観賞するために作られた梅園とは、成り立ちが異なり、梅農家の梅畑を総称してこのエリアを「青谷梅林」と呼んでいることを知りました。つまりほかの梅園のように囲いはなく、もちろん入場料もなく、自由に散策コースの畑道を歩きながら、梅を楽しんでゆきます。
梅の開花時期の2月下旬から3月21日まで。特に梅が集中しているエリアで「梅まつり」が行われ、お休み処などが設置されています。
国道24号線を経て、青谷エリアに到着。梅まつりの時期は、臨時駐車場が設けられて、車はそこに…。
駐車場で渡されたマップを頼りに、そこからトコトコと農道を歩きます。「なんかいい香りがしてきた~」と鼻をピクピク。
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「実が収穫しやすいように、木が低い…」と感じたミモロ。そう、枝をいっぱいに横に広げた姿に整えられています。
約1万本といわれる梅の木…道沿いに楽しみながら進みます。
トコトコ歩くこと約10分。ようやく「梅まつり会場」の看板を見つけました。
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「へぇ~ここがメイン会場なんだ~」
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梅林の中には、ベンチが点在。自由にそこに座り梅を観賞できます。
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また、梅うどんなど軽食が楽しめるブースもあり、梅を眺めながらランチなども味わえます。
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「あれ?むしろも無料で貸してくれるんだ~」
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大正時代の写真でも、桜の花見のように、梅見物を楽しんでいたことがわかります。
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「なんか美味しそうなものがあるよ~」期間中は、地元農家の方々などが、自家製の梅干や梅ジャムなどを、また地元の和菓子屋さんが草餅などを販売しています。
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「こんなドリンクもあるんだ~」
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さて、休憩する前に、もっと梅を楽しまなくては…。「そうだ、来たばっかりだものね~」と歩きだすミモロ。
「気持ちいいねぇ~」青空に映える白い梅…立ち止まっては、香りを楽しみます。
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梅は、3月4日時点で五分咲きとのこと。「来週くらいが満開かもね~」
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ミモロは、梅畑の道をトコトコと歩きます。
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途中、竹林を抜けたり、菜の花を見たり…。まさに春を実感する景色です。
「なんかのどかだね~」と梅の木の下に広がる春の野に遊ぶミモロです。
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トコトコトコトコ歩く途中、「あれ、湖があるの…?」
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かつてこのエリアは、おそらく見渡す限りの梅林があったのでは…。
でも、今はその規模はかなり縮小していると思われます。ミモロが梅林の臨時駐車場に車を入れようとしたときも、大きなダンプカーが何台もひっきりなしに走行。今、このエリアは、土砂の採掘場があり、つぎつぎと土砂が山から運ばれています。
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「なんか埃っぽいね~。想像していた梅林とちょっと違う・・・」というのが、正直なミモロの感想。
それは当たり前…観光目的である梅林ではなく、そこに住む人たちの生活の場を、この時期、開放しているのですから。
大型ダンプや土を削る機材が盛んに動くエリアに隣接するように梅林がありました。「静かな、なんかのどかな丘陵かと思ったのに~これから、ますます山が削られたら、梅林の雰囲気変わっちゃうかも…」と心配するミモロです。
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臨時駐車場から出るときも、ミモロの小さな車は、大きなダンプカーに挟まれながら走行…。
「どうぞ山の神様…梅の谷を見守ってくださいね~」と、途中にあった小さな社にお詣りしたミモロです。
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ここに行くなら、絶対に歩きやすい服装と靴で…。最低1時間は歩くつもりで行きましょう。
満開になると、きっとミモロが見た景色より、さらに鮮やかなものになっているはずです。
*「青谷梅林」の詳しい情報は、「城陽市観光協会」のホームページで
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