ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

2月に開催された「職人たちのマーチ」。伝統を受け継ぐ若き職人たちの活躍を発表。

2016-03-08 | イベント

「わ~みなさんにお伝えするの遅くなっちゃった~ごめんなさい~」とミモロが残念がったいるのは、2月21日から28日まで京都の町のあちこちで職人さんたちの技が見学できた「Desing Week Kyoto 2016]という普段では入ることができない工房をオープンし、職人さんたちの技がすぐ目の前で見られるというイベントでした。

「工房見学したかったのに~」と、不満そうなミモロ。
なんとか、25日に展示会場である烏丸札ノ辻の「ホテル アフタヌーン」でのレセプションパーティだけは、なんとか参加することができました。

ホテルのロビーを会場に、京都の伝統の技を受け継ぐ若き職人さんたちの作品がいろいろ展示されています。

陶芸、染色、蒔絵、金彩、竹工芸など、さまざまな分野の伝統工芸の作品が、展示会場を埋め尽くしています。

  
ミモロは、次々に見学・・・・「いろんな作品があるんだね~」
    

ここに展示された作品は、京都伝統の製作技法などをもとに、現代の美意識やライフスタイルにマッチした作品です。
若手の職人さんたちの力作が並びます。


そもそも伝統工芸作品と今、分類されるものの多くは、かつてはごく日常的な生活用具や装飾品などであったはず。伝統工芸とは呼ばれていなかったはずです…。

戦後、高度経済成長のなかで、急激に西洋化された日本人の生活の中で、普及したのは、利便性を追求した安価な大量生産ものでした。
プラスチック素材のものが、暮らしの中に溢れてきます。工業機械の発達で、次々に短時間で製造されるもの。
戦争中、物不足に苦しんだ日本人にとって、ものが増えるのは、憧れであり、豊かさのの象徴という感覚が生まれました。

「お友達は、今、断捨離がんばってるよ~」とミモロ。
今、ものへの取り組みに、若い世代を中心に意識変化が生まれています。ものを多く所有することから、自分にとって本当に必要なものや、気に入ったものを長く使いたい…というものへ。

そして地球にやさしいものを…

伝統工芸品のメインの素材は、天然素材がほとんどです。
自然の恵みから生まれたものを、大切に尊重しながら、職人たちが作り上げる作品です。
天然素材であるため、古くなり廃棄されるときは、環境を害することなく、地球にもどすことができるのです。
プラスチック素材は、そのままでは決して地球に戻ることはできません。

「伝統工芸の職人さんのお仕事って、自然の恵みを大切にして、そこに時代にあったデザインやニーズを盛り込んでるんじゃないの…」と、なかなか鋭い視点のミモロ。

ひとつひとつ心と技を込めて作り上げた作品…
機械では作れない、決して大量生産できないところがいいのです。

昔から、職人さんが作るものは、庶民にとって決して安価なものではなかったはず。それで、ひとつのものを大切に、修理したりしながら使ったのです。
今も、職人さんの手によるものは、決して安くありません。
だから購入するときは、勇気がいります。

「これを購入すると、どれだけ幸せな気分になれるのだろう・・・?」と。

優れた技を持ちながらも、多くの需要がない場合、その技はいずれ消えてしまいます。

この「職人たちのマーチ」のイベントは、「Design Week KYOTO2016」。つまり技と共に、今の人たちが、これからも使っていきたいと思えるデザインを提案するものなのです。


今、優れた技をもつ職人さんたちに求められているのは、デザインです。
「こういうものが、欲しいなぁ…」と思うとき、そのイメージを膨らませ、高度な技で作ってくれるそんな工房があるといいのに…。

一般の人にとって、職人さんの工房はとても敷居が高い場所。
「職人さんと知り合いになると、ミモロが欲しいもの作ってくれるかなぁ~」。


また、伝統工芸といわれる作品を見るとき、そこにかつての日本人の自然への崇敬を思います。

「絹だって、蚕さんが桑の葉っぱ食べて、糸をはいてできるでしょ。その桑の葉っぱは、農家の人が栽培し、水や太陽、大地という地球の恵みを使うんでしょ…」とミモロ。そう、ミモロのまわりにあるものも、みんな地球の恵みから生まれたものばかり。
「もっと大切にしなくちゃね~」と、思うミモロです。

地球の恵みの素材に、新たな息吹を与えるのが、職人さんたちの仕事です。
会場内には、そんな職人さんたちや、それらの仕事を支える人たちが、たくさんいらして、熱気につつまれていました。
    

展示ペースには、作品だけでなく、そこで実演が行われました。会場には、職人さんたちが使う道具なども展示されていました。
   

「作ってるところ見たかったなぁ~」とミモロ。またぜひ工房をおたずねしたいもの…。
 

「若手の職人さんの活動すごく楽しみだね~」とミモロ。

職人さんの技こそ、日本の宝・・・・。

その技に魅了される人は、世界中にいるはずです。





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