京都、松原通は、かつて「祇園祭」の山鉾が巡行した歴史ある通り。今も、その通りには、趣きある佇まいの京町家が点在しています。
「え~ここ山鉾通れたんだ~」と、ミモロが驚くのは無理もなく、今は、電線が空を渡り、電柱も道路沿いに並び、大型車両が通るのは一苦労。でも、かつては、ここをユラユラと山鉾が巡行…氏子の町を清めたのです。
そんな松原通と高倉通が交差する西側にある「大西常商店」も、ビルやマンションの間に残る貴重な京町家を守っています。
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ここは、ミモロのお友達の大西さんのお宅。「遊びにいらっしゃい~」とのお誘いで、ミモロは楽しみに出かけました。
「ごめんくださ~い、ネコのミモロと申します…」と店先で奥に声を…
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畳の上りがあるお店には、たくさんの京扇子が並んでいます。
ここは、昭和初期創業の京扇子の製造卸業の「大西常商店」。初代の大西常次郎さんのお名前に由来する店名です。
「あ、ミモロちゃんいらっしゃいませ。来てくれるの楽しみにしてたんですよ~」と、大西里枝さん。ミモロの写真展以来の再会です。
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まずは、お店の中を見学させていただくことに。
扇子と言っても、その種類はさまざま。
インテリアとして趣きを添える『飾り扇子』。
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日本舞踊、能楽などに用いる『舞扇子』
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夏の涼を誘う風を起こす『夏扇子』
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他にも茶道用の『茶席用扇子』、結婚式や七五三、仏事など、和服を着る機会には、それぞれにふさわしい扇子があるのです。
「わ~いろいろあるんだね~。ミモロにあうのあるかな?」と、お店の扇子を手に取ります。
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「ミモロちゃんにピッタリなのがある…これどう?」と里枝さんが見せてくれたのは、『人形用豆扇子』です。
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小さな扇子は、ちゃんと開け閉めができます。「うん、これぴったり…」まさにミモロサイズの扇子。
この豆扇子は、人形のためだけでなく、日本料理の盛り付けの飾りや箸置きなどにも使えるのだそう。「なるほど~」
「海外へのお土産にいいかも…」とミモロ。扇子は、海外への日本土産に人気があります。もちろんその美しさのためだけでなく、嵩張らず、軽量なため重宝されているのです。
さて、扇子は、友禅などと同じく、分業で作られます。竹を用意し、扇子の骨を組み立てる職人さん。扇面を作る職人さんや絵師、それを組み立てる職人さんなどいろいろなプロフェッショナルの技によってできるのだそう。ここ「大西常商店」は、そういう職人さんたちのまとめ役であり、流通させる役目を担うお店です。
「すごい骨がたくさん…」細かく織り込まれた扇面に骨を一気にさしこみ作ります。
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「扇面を折るだけでも大変そう…。この扇子の骨も薄くて細い…ホント、職人さんたちの技が集まってできるんだね~」と、改めて日本の伝統工芸の技の凄さを思います。
趣ある店内…時間が止まったように感じます。
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「ミモロちゃん、京町家をご案内しますね~」と里枝さん。
「は~い…」とミモロは、背中のリュックを揺らしながら、急いで里枝さんの後に続きます。
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