ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

紫式部も滞在した大津「石山寺」。紅葉狩りを楽しみつつ、「源氏物語」に思いを馳せて…。

2011-11-25 | 歴史・史跡
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「わー。キレイ!」滋賀県大津の石山寺を訪れたミモロ。境内の山道を歩きながら、周囲の木々の紅葉の美しさに、声をあげます。

昨日、お話ししたように、ここ「石山寺」は、平安貴族の女性たちが、さまざまな祈願のため石山詣に訪れた場所。そのひとりに、紫式部が。

彼女が、ここを訪れたのは、寛弘元年(1004)のこと。
村上天皇の皇女選子内親王が、「まだ読んだことがない、珍しい物語を読みたい!」と一条天皇の后、上東門院彰子に所望したので、依頼を受けた女房の紫式部は、新しい物語のアイディアを祈願するため、石山詣に出かけます。彼女が、籠ったのは、7日間。

本堂には、今も、紫式部が、参籠したとき使われたと言われる部屋が「源氏の間」として残っています。

そこには、紫式部をイメージしたお人形が。
特別、裏から部屋を見せていただいたミモロ。部屋の窓からは、鮮やかな紅葉が、まるで美しい絵画のようにそこに見えていました。

「紫式部もこんなキレイな紅葉を見たのかなぁー」とミモロ。
いいえ、残念ながら、式部がここを訪れたのは、8月15日なので、紅葉ありません。

でも、その代りに…
空に輝く十五夜の月が琵琶湖の映えて、それは美しい景色。それを目にしてインスピレーションを得た式部は、即、そばにあったお経の裏に「今宵は十五夜なりけりと思い出でて…」としたためたそう。この部分が、後に「源氏物語」の須磨で、光源氏が都を思う場面に生かされることに…。

その時、紫式部が、使ったと言われる硯は、今もこの寺に大切に保存されています。


「あれ!かわいいロボットがいる…」ミモロが、源氏の間の一角で目にしたのは、平安時代の女性を思わせるロボットです。2008年「源氏物語千年紀」を記念して作られたもので、源氏の間の案内などを担当しています。

さて、本堂から、さらに山の上へと歩いてゆくと、せり出すように建てられた「月見亭」へと至ります。

こでは、後白河上皇の行幸に際し建てられたものを、幾度も再建、修理し、今に。
「お月様を見る場所なの?きっとすごくよく見えるね。ミモロもここでお月見したいなぁ」と憧れの目で。

瀬田川の畔の山頂からの眺めは、まさに絶景だったことでしょう。(今は、周囲の木が育ちすぎて、景色を遮っています…)はるかに望む琵琶湖。ダイナミックなパノラマのような景色が広がる「月見亭」です。

そこから、紅葉の道をさらにトコトコと奥へ。

一番奥にある「豊浄殿」は、石山寺に伝わる宝物と、紫式部や「源氏物語」を題材にした書や絵巻など美術品が、多数展示されています。

*毎年、春と秋に、「石山寺と紫式部展」を開催。現在11月30日まで、秋の展示が行われています。

歴史ある石山寺は、国宝や重要文化財に指定された仏像などをはじめ、絵画、書などの仏教文化の美術品と土佐光信筆の「石山寺縁起絵巻」(重文)や江戸時代の狩野派の絵画など「源氏物語」に纏わる品々が多数所蔵される、美術館のようです。


「ホントに、見るものがたくさん…。今回は、紅葉も思う存分楽しめたし…京都に来た人には、絶対おすすめの場所。お友達にも教えてあげよう・・・・。また、来ようね!」とミモロ。

ミモロが、石山寺の見学を終えて、瀬田川のそばを歩いていると…なんと、空には大きな虹が。

「ウワー、スゴーイ!キレイ!感激!キャーキャー」と、喜ぶミモロ。でも見ている間に、虹は、その姿を消してしまいました。「なんか、夢みたい…」と一瞬の出来事に、しばしボーっとするミモロです。

*「石山寺」の詳しい情報は、ホームページで。
<こんなに近いぞ!石山寺>
京都からも車で、30分ほど。電車でも、JR京都駅から、快速でJR石山駅までは、なんと13分という近さ。そこからは、バスかタクシーで。また京阪「石山駅」からは、徒歩10分。京都観光で、ちょこっと足を伸ばしたい場所です。


<周辺のちょこっと情報>
お寺から駐車場に戻る途中にある「至誠庵」は、手づくりの鮒ずし、湖魚の佃煮などのお店。
40年以上、手づくりの品を作り続けているそう。

「これは、琵琶湖でとれた川エビの佃煮。ご飯が進みますよ」とお店の方。
今では、貴重になった美味しいもろこも並んでいます。おみやげにしたい品々です。

電話077-534-9191 10:00~17:00
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平安の貴婦人たちが詣でたパワースポット!縁結び、福徳にご利益がある大津「石山寺」

2011-11-24 | パワースポット
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紅葉を見に訪れた滋賀県大津の「石山寺」。
山全体が、鮮やかな衣をまとったような、見事な紅葉に、ミモロも大感激の様子。

「紅葉も素晴らしいけど、ここは、なんか不思議な山だねぇー」とポツリ。
さずがパワースポットマニアのミモロは、ここを訪れた時から、何かを感じていたみたい。

実は、お寺がある山には、大きな岩がいっぱい。言い換えれば、岩で山ができている感じです。
本堂につづく参道の脇から、ゴロゴロ大きな岩が荒々しい姿を見せ、木は、岩から生えているようで、強い生命力を感じさせる景色です。


本堂のすぐそばにも大きな岩が、紅葉の帽子をかぶったように聳えています。


この岩は、珪灰石(けいかいせき)と呼ばれるもので、石灰岩が地中から隆起した花崗岩と接触し、変質したものだそう。石山寺ほど、巨大なものは貴重で、天然記念物に指定されています。

「石の山にあるから、石山寺なの?」とミモロ。そう、その通り、お寺の名前の由来は、この巨大な岩群から。「わかりやすいネーミングだね」と。

本堂をはじめ、多くの建造物は、岩の上にあり、その建築技術には目を見張るものが。

*「石山寺」の見所のひとつに、山に点在する国宝や重要文化財に指定された歴史的建造物があります。源頼朝の寄進による、現存最古の多宝塔(国宝)は、現在、檜皮葺屋根の修理中。珍しい作業風景が間近で見学できます。
建造物を巡るように、山を散策するのも、石山寺の楽しみ。



話を、パワースポットに戻しましょう。
「石から、なんかパワーが出てるみたい…」とミモロは、手をかざして、パワーをチャージしているよう。


「石山寺」が、パワースポットと言われる所以は、鎌倉時代末期に描かれた「石山寺縁起絵巻」にすでにみることができます。石山寺の資料によると・・・・
奈良時代、聖武天皇が発願した東大寺大仏を造るに際し、膨大な量の黄金が必要に。天皇の命を受け、良弁僧正が、黄金発見を祈願したところ、「近江の国、瀬田に霊山があるから、そこに祈願すれば、黄金が見つかる」との夢のお告げが。その霊山こそ、石山で、巨岩の上に如意輪観音像を安置し、庵を結び、祈願したところ、なんと陸奥の国に黄金が発見され、無事に大仏が完成。そこで願いを叶えてくださった観音像を大和へお移ししようと。しかし、岩の上から、離れず、これが、如意輪観音を本尊とする石山寺の創建となったと伝えられています。

平安時代、そんなお願いを叶えてくださる本尊の如意輪観音のお力にすがるために、京の都から平安貴族の女性たちが、安産や福徳など、幸せ祈願に訪れる「石山詣」が盛んに行われました。


石山詣は、一晩、観音堂に籠り、読経しながら過ごすもの。
静寂に包まれながら、わずかな明かりの中で、過ごす夜…女性たちの真剣な祈りが想像されます。

「わー怖くて、とてもできない…無理ー」と震えるミモロ。今の感覚では、むずかしいかもしれません。
でも、昔は、石山寺に参拝することが憧れに…。

当時、石山詣を行った有名人と言えば、清少納言や和泉式部など。
今でいう女流作家たちをはじめ、多数の芸術家や文人たちも多く、ここで創作のインスピレーションを得たとか。

かの紫式部も、「源氏物語」の構想を考えたのは、石山寺…という源氏物語起筆伝説もあるほど、なにかインスピレーションをもたらすパワーが、ここにはあるようです。

幸せへのインスピレーションを得るために、ぜひ、石山寺へ。
山全体のパワーと観音様のお力が、きっと何かをもたらすはず…。

明日は、石山寺と紫式部のお話を少し…。

*「石山寺」の詳しい情報は、ホームページで。
今は、紅葉の盛り、山が燃えるように赤く染まり、パワーもいっそう感じられるよう…。



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紅葉の名所へいざ出発!全山を色鮮やかに染め上げる見事な紅葉、滋賀、大津の「石山寺」へ。

2011-11-23 | 歴史・史跡
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京都の町中のもみじの紅葉は、まだ、イマイチの感じ。「あともう少しかな?」とミモロ。
京都の紅葉の名所として有名な高雄や大原、また東福寺、永観堂などの紅葉も「今年は、あまりパッとしないねぇ」と、囀る京都スズメたち。

正直、紅葉した木もありますが、茶色の枯葉も目立ち、それが混在して、どうもスッキリしないものに。

そこで、ミモロは、ちょっと足を伸ばして、滋賀県大津にある「石山寺」に行ってみることに。
ミモロの住む岡崎からは、車でスムーズに走れれば、30分弱で到着できる場所。

平日に出かけたミモロも、「思ったより早く着いちゃった!」とびっくりするほどの近さでした。



到着した石山寺の入口には、堂々とした東大門(重要文化財)が聳えています。源頼朝の寄進により建久元年(1190)に建てられたもので、門の両脇には、大きな仁王像が、ギョロッと眼を見開いて、睨みをきかせています。
「そんなに睨まないで…ミモロは、いい子なんだから…」

門からまっすぐに伸びる参道。11月27日まで、「もみじのライトアップ」を開催中で、夜になると両脇の燈籠に明かりが灯り、幻想的な雰囲気に。

さて、境内の中を進むにしたがい、ミモロの期待通りに、色鮮やかな紅葉が姿を現します。
「わーキレイ!」思わず声を上げるミモロです。艶やかな色に染まった楓の葉が、枝からこぼれ、地面の上にもその色を移し、なんとも美しい景色です。

さらに奥へと進むと、池が。「わー大きな鯉が集まって来ちゃったーどうしよう…」
ミモロがエサをくれると思ったか、またはミモロ自体をエサと思ったか、ともかくたくさんの錦鯉がミモロ目がけて押し寄せてきました。

鯉に迫られ、池から慌てて離れたミモロ、トコトコ歩くとお清めをする水場へ。「まずは、お清めをしなくちゃね」と、参拝の手順をきちんと守る律儀なミモロです。

「ところで本堂はどこ?」。紅葉した木々の合間を見上げると、山の上の方にお堂らしき建物が。
でも、その前には、長ーい階段が。「えーここを上るの?フー」とため息を。
*本堂へは、急な階段のそばに、なだらかな迂回路がありますので、ご安心を。

「あともう少し…ヨイショ」
息を弾ませながら、到着した本堂。そこには、急な階段を上った労をねぎらうように、見事な紅葉が。

「わーキレイ、真っ赤だねぇー」と、額の汗をぬぐいながら、しばし紅葉に見惚れるミモロです。

そもそも石山寺は、聖武天皇の勅願により、天平19年(747)に良弁僧正によって開基された歴史あるお寺。西国巡礼十三番の札所でもあります。

本堂は、山の急斜面に張り出した舞台をもつ懸造り。
「あ、清水寺の舞台みたい…」。その通り、ほかにも奈良の長谷寺も同じ建築様式です。
この本堂は、国宝に指定される滋賀県最古の木造建築物。本尊が安置される内陣は、平安時代に建てられ、それから外の部分は、慶長7年(1602)に淀君の寄進で増築。その両方合わせて国宝です。

本尊は、如意輪観世音菩薩。安産、福徳、縁結びのご利益は、平安時代から有名で、多くの平安貴族の女性たちが深く信仰した仏様です。ただし、秘仏となっており、御開帳は、33年ごと。平成14年に御開帳が行われ、その折、さまざまな学術調査が行われ、本尊の体内から4体の小さな仏様が見つかりました。


「つまり…次の御開帳は、平成47年(2035)ってこと?わーずっと先、ミモロおばあちゃんになってるかも」

本堂での参拝を済ませ、舞台に出ると、眼下は、まるで赤い絨毯を敷いたよう。


「素晴らしい景色…ここまで足を伸ばしてよかったー」と、しばらく、見事な紅葉を眺めるミモロです。


*旅のポイント:「石山寺」への交通など詳しい情報は、ホームページをご覧ください。

紅葉の見ごろは、11月末までがおすすめ。「もみじライトアップ」は11月27日まで。

<もみじと狂言を楽しむ秋の夜>
尚、ライトアップの期間中、狂言を学ぶ京都の大学生たちが中心となって「石山寺 狂言十八番」が、本堂にて18:30~19:30に同時開催されています。(観覧無料。ただし、夜間特別入山料500円が必要)ライトアップされた紅葉と狂言の両方が楽しめる、見逃せない企画です。ぜひ



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三重県伊賀に窯を構える、今、注目の若手陶芸家、岸野寛さんの工房へ。

2011-11-22 | アート
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滋賀県の信楽にお出かけしたミモロ。「MIHO MUSEUM」で仏教文化を鑑賞した後、大きな牛肉がのったカレーを食べて、ひと心地していると、お友達が、
「ミモロちゃん、近くに今、注目の若手の陶芸家の工房があるんだけど、ちょっと寄ってみる?」と尋ねます。「えー陶芸家さんに会えるの?行く行く!」と、陶芸に興味のあるミモロは、すぐにお返事。

曲がりくねった山道を進んでゆくと、「あれ、ここ三重県なの?さっきまで滋賀県にいたのにー。信楽って、三重県との県境に近かったんだー」。東京生まれのミモロは、どうも関西地方の地理に疎いよう。

到着したのは、伊賀焼の陶芸家、岸野寛さんの伊賀丸柱にある「寛白窯」です。


緑茂る山の古い民家を改造した住まい兼ギャラリー。家の前では、大きな壺がミモロたちを迎えます。

「ところで伊賀焼って、どういう焼物?」と、こっそり尋ねるミモロ。
では、伊賀焼のお話の少し…。
伊賀は、奈良時代から始まったといわれる歴史ある焼物の産地で、平安時代から鎌倉時代に本格的な産地に成長。室町時代から桃山時代にかけて、茶の湯の発展に伴い、伊賀焼の土の風合いが醸し出す独特の侘びの景色が、茶人の心をとらえることに。その後、時代の流れにより、茶道具だけなく、土鍋、食器、花器など、幅広くいろいろな日用雑器が作られ、現在も多くの人々に愛される焼物のひとつです。


「ごめんくださーい!」

すでにお友達が、訪れることを連絡してくれたよう。「どうぞ、お待ちしてました。上がってください」と笑顔で迎えてくれた岸野さん。
お座敷に上がると、そこには、器、壺などさまざまな作品が、静かに時を過ごしています。



岸野寛さんは、京都生まれ。京都市立銅駝美術工芸高校陶芸科を卒業後、伊賀土楽窯の福森雅武氏に師事。10年の修行の後、伊賀丸柱に「寛白窯」を築窯したのは2004年のこと。蹴轆轤と薪窯での作陶を行う陶芸家です。

ミモロは、ご挨拶もそこそこに、ひとつひとつ作品を拝見することに。
白釉と焼〆の壺。

「わーダイナミックな作品!」

「なんか温かい感じがする白い壺…」と思わず寄り添うミモロです。


座敷や廊下に置かれた作品を次々に見て回ります。

岸野寛さんの作品は、実に多彩。野趣を漂わす焼〆、柔らかく、温かさを纏った白磁をはじめ、志野、井戸、甲愛、刷毛目など、それぞれの異なった表情は、小さな盃から、飯茶碗、皿、徳利、花器、大壺、そして茶器へと姿を映してゆきます。また器の息遣いや鼓動を感じさせるフォルムは、使う人の心に寄り添うよう。使うほどに、いっそう心惹かれる作品です。

「ミモロちゃん、お茶の用意ができました。どうぞこちらへ」と岸野さんの声。
廊下を滑るように、走って玄関そばのお座敷へ。

「わー美味しそう…」奥様手作りの栗の甘露煮とお抹茶が。

岸野さんが作られた茶碗と小皿でのおもてなし。栗の自然な甘さと共に、心がほんわかしてきます。

お友達と話が弾む間、ミモロは、ひとり縁側でのんびり。

庭の向こうに見えるのは、薪窯。ミモロは、さっそく見学に。

そばには、たくさんの薪が用意されています。
「ここで、作品ができるんだねぇー」と、作品を出し終え、空っぽの窯を覗いたり、薪に登っていると、

「ミモロちゃーん、そろそろおいとましましょう」と母屋からお友達の呼ぶ声が。
「ハーイ、今行きまーす。置いてかないでー」と慌てて戻るミモロです。


「今日は、どうもありがとうございました」と車の中から手をふるミモロを、笑顔で見送る岸野さん家族。
ちょっと恥ずかしそうな息子さんの姿も可愛らしく。

「なんかすごーくセンスがいいお家だったね。とても自然で、それでいて洗練されてる感じ…ああいう暮らし方って、憧れちゃう!栗の甘露煮も美味しかったし…楽しい日だったー」
また、素敵な方に知り合えたミモロです。

*旅のお知らせ:岸野寛さんをはじめ、佃真吾さん(木工)、新宮州三さん(木工)、村田森さん(陶芸)、大宅稔さん(コーヒー豆)による「鹿ケ谷にて 五人展」が、京都、鹿ケ谷山荘で、11月23日~27日(11:00~18:00)に開催されます。 鹿ケ谷山荘:京都市左京区鹿ケ谷徳善谷町4-16 075-751-2304
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今ならまだ間に合う!信楽のMIHOミュージアムへ、仏様に会いに「神仏います近江」展へ

2011-11-21 | アート
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今は、文化の秋のまっただ中。全国各地で、いろいろな展覧会が開催されています。
ミモロも、いろいろな展覧会を見て回っています。

「ねぇ、ミモロちゃん、滋賀県の『MIHO MUSEUM』に行ったことある?」とお友達に言われたミモロ。
「すごくりっぱな建物だっていう評判は聞いたことがあるけど、まだー。一度行ってみたなぁー」
そこで、お友達の運転で、秋のある日、美術館へと出かけることになりました。

その日は、まさにドライブ日和。京都から、車で約1時間。秋の景色を眺めながら、快適なドライブを楽しみます。久しぶりのドライブに、ミモロは、次々に現れる秋の景色に、夢中です。

ミモロが向かった、滋賀県信楽の「MIHO MUSEUM」では、9月から12月11日にかけて「神仏います近江」展という、初期の仏教文化をテーマにした企画展が、滋賀県立近代美術館(11月20日まで)、大津市歴史博物館(11月23日まで)との3館連携で行われました。

「うわー、また出遅れちゃったー」、間に合うのは、「MIHO MUSEUM」だけに。


到着した美術館の駐車場からは、ゴルフカートのような車で、展示物のある建物へと向かいます。


途中、長いトンネルを通ったり、谷にかかる橋を越えたり、なかなか楽しい感じ。美術館への期待が膨らむひとときです。「うわー気持ちいいー」秋の爽やかな風が、ミモロの体を吹き抜けます。
「あそこまで、行くんだねー」。身を乗り出すミモロは、今にも落ちそう…。

カートが到着したのは、広々としたスペース。

そこから階段を上がって建物へと進みます。「急がなきゃ…ヨイショヨイショ」

ミモロの後ろからも、次々に来館者が訪れます。

展示が行われている建物は、モダンにデザインされて「こんな山の中に…」と思うほど、別の世界がそこに。


天井や窓から、外光を十分に取り入れ、明るさにあふれたロビーに立つと、目の前には、信楽の自然が、パノラマのように広がっています。「ダイナミックな景色だねぇー」と、ミモロもしばし眺めます。

さて、建物の設計は、中国、広東州生まれで、アメリカのマサチューセッツ工科大学を卒業したIMペイ氏が担当。ワシントン・ナショナルギャラリー東館、香港の中國銀行、グラン・ルーブルなど、世界の各地のランドマーク的な建造物を設計している建築家です。「MIHO MUSEUM」は、自然との同化をコンセプトに設計されたもの。周囲の自然の景観を考慮して、建物を山の斜面に埋設させています。建築容積のなんと約80%が、地下に埋まっているんです。そのため、建物の全景を見ることはできません。

「なんかいい感じー」。温かな雰囲気のロビー周辺。ミモロもついのんびりと…。

「さぁ、展示室に行きますよー」とのお友達の声に、慌ててトコトコと後を追うミモロです。

さて、展示は、近江伝来の仏像、仏画、経典などを中心に、奈良、平安、鎌倉時代の仏教文化に触れるもの。
穏やかな微笑みを浮かべた百済寺に伝わる奈良時代の「弥勒菩薩半跏思惟像」をはじめ、心が和むさまざまな仏像に出会えます。


「いろいろな仏様がいらしたねー。なんか心が清らかになったような気がする…」と、ミモロ。


「さぁ、仏様にお目にかかったし、そろそろ下界にもどりましょう」と、お友達。来るときは、カートで通ったトンネルを歩くことに。

本当に、別の世界に行くような感覚になる長いトンネルです。「先の光が下界だねぇ」とトコトコと。

清浄な仏像が並ぶ世界から、下界に戻ったミモロ。

「急にお腹が空いたの思い出しちゃった…」と、近くの「信楽陶舗 大小屋」という信楽焼がたくさん揃ったお店の食事処へ。そこの人気メニューの「近江牛カレー」1680円を注文したミモロ。
運ばれたカレーは、想像以上にダイナミック。
「わー大きなお肉がのってるー」と、お皿からはみ出すほどの大きなお肉にビックリして目が点に。

仏様に出会っても、決して無欲になれず、食欲旺盛なミモロです。


*「MIHO MUSEUM」の詳しい情報は、ホームページから、どうぞ…。
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