「ねぇ、うちには神棚はあるけど、お仏壇ってないねー。仏様もお祀りしたいなぁー」と突然言い始めたミモロ。
三条通のアーケードを歩いていて、「あ、小さな仏様がいろいろあるよー」と、

ふと立ち止まったのが、「京仏壇 吉田源之丞老舗」です。

元亀3年(1572)創業の400年以上の歴史をもつ老舗です。
「確か室町幕府が滅んだのが、1573年だから…えーその前からあるんだー。すごい!」と、その歴史の長さに驚くミモロです。
このお店は、京都の伝統工芸技術による京仏具、仏像、寺院のお飾りなどを制作、販売しています。各宗の総本山の御用達であり、全国の寺院からの注文や、仏像、仏具などの文化財の修復も手掛けています。
お店の中は、かなり奥行があります。間口が狭くて、奥が深い…京都らしいお店の造り。

店内には、木彫りの仏様をはじめ、

御数珠




「いろいな物があるんだねぇー」と、お店の中を見て歩くミモロです。
「何かお探しですか?」とお店の方が、声を掛けてくださいました。

「あのー仏さまをお祀りしようと思うんですけど、仏壇じゃなきゃダメですか?」と、遠慮がちに尋ねます。
「そうですね、ご先祖さまや仏様をお祀りするには、仏壇を用意するのが、普通ですが、大切なのは、お祀りする心ですから、それぞれの方の思いで、お祀りされればよろしいかと…」
「うちには、お仏壇を置く場所がないので仏様だけ、お祀りしよう…」と心の中で思うミモロです。
店の奥まった場所には、大小さまざまな仏壇が並んでいます。

ここでちょっと伺ったお話を…
昔は、大きな仏壇を仏間に飾る家が多かったそうですが、やはり最近の傾向は、小さ目のものが好まれるそう。また漆塗りの艶やかな黒の仏壇より、リビングなどのインテリアにマッチするダークブラウンの色合いの家具調のスタイルが人気とか。
「ご先祖様のお住まいも小さく、モダンになったんだねぇー」と、ミモロ。

また少子化が進む現代、一人っ子同士の結婚で、両家の仏壇がある場合。嫁ぎ先の仏壇をメインにして、実家の仏壇は、ちょっと控えめに飾るか、宗派が同じ場合は、合体させてもいいそう。
飾る向きは、北向き以外ならいいそう。
でも、場所がないからと、戸棚の中や他の生活用具と一緒に荷物のように置くのは避けましょう。やはり、ちょっと特別な場所を作って…。
また、住宅事情などで、仏壇が飾れなくなった場合。仏壇を処分しなくてならないときは、近くの仏具屋さんに相談するといいそうです。お寺では引き取ってくれません。決して粗大ゴミには出さないように…。
ともかく、お祀りするという心が一番。
「ご自分の気持ちやご予算にあったものを、お選びになればよろしいかと…」
ということで、ミモロが選んだのは、
小さな阿弥陀様の像と、それを納める厨子とちょっと高い位置に厨子を置く台。
そして小さな器

とても澄んだ音色がする、これまた小さなおリンです。

さらにお線香立ても揃えました。
全部で、約2万円ちょっと・・・・。
「すごく小さいけど、仏様やご先祖様は、きっと喜んでくれるよねー」と、ミモロ。
買ったお品を包んでもらっている間、ミモロは、またお店の中を見て回ります。
「お経を乗せる小さな台があるー」

その小さな台にお経を乗せて、ブツブツと…。

「パワーストーンのブレスレッドもいろいろある…」

「ここに来れば、仏壇だけじゃなくて、中にお供えするあらゆるお道具が揃うね」と。
包んでもらった品々を大切に抱えて、家に戻ったミモロ。さっそく仏様をお祀りします。

すべてが小さなお仏壇…まさにミモロサイズです。
でもとてもスッキリとして清らかな感じ…。
それからは、毎朝、きちんと手を合わせ、お参りするミモロです。

*家の中に、神棚や仏壇を置くと、とても心休まります。仏壇は、仏様やご先祖さまに通じる場所。現在、ここにいるのは、数多くのご先祖様がいらした御蔭です。
ミモロのように、家の中のちょっとした場所に、小さな仏様をお祀りするだけでも、いいのでは…。おリンの響きが、心を静めてくれます。
*「京仏具 吉田源之丞老舗」京都市中京区三条通寺町東入ル石橋町23 電話075-221-4642
営業時間:11:00~20:00 無休 詳しい情報は、ホームページで。

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