大切にしていた水差しを割ってしまう
前夜くらいから味覚が鈍って「危ないな」と思っていたら
案の定ホットフラッシュとイライラがやってくる
ホットフラッシュは、一時の酷い状態から比べると
ずいぶん軽い反応というか、楽にはなってるんだけど
なぜか身体中が痒く、イライラの火に油をそそぐ.............
だめだ~と思って昼寝してから掃除をはじめるも
作業が乱暴だったのだろう、あっと思った時には粉々だった
高価なもんじゃないけど、帯広に住んでいたころ雑貨屋で買った
それからずっと流浪の友であり、見えるところに飾って暮らしていた
たぶん買って25年以上は経ってると思う、30年近いかも
一度は新聞紙に包んで納戸に片づけたけど、思い切れなくて
小さく割った欠片を小瓶に詰めた、想い出だけは残したく
形あるもの命あるもの、ぽつぽつと少しづつ姿を消してゆく
仕方がないそれが人生よ~と思いつつ、寂しさでグッと胸がつまる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
古いドラマのなかで流れていた
※由紀さおり・・・生きがい
透きとおるような声と、爽やかなようで哀愁のあるメロディー
あ~なんていい曲、聞いたことがあるようなないような............
歌詞は、むかしだったら拒絶するような内容なんだけど
今は静かな気持ちでしんみりと聴ける、なぜかしら
年のせいなのかな
生きがいかぁ、生きがいって何だろう
生きるよすが、ってことなのかな
今朝の「おちょやん」で
満州から、命からがら生きて帰ってきた男が
途中、あまりの過酷さに何度も諦めかけたけど
預かりものを千代に届けなければと、その一心で頑張った
という、そんな内容のセリフがあった
人生のなかの「生きがい」って、こういうもんかもしれない
他人から見たら、どんなに馬鹿々しい些末なことでも
甚だ身勝手な考えでも、不毛でも、理不尽でも、妄想でも
その人にとっては、生きるために絶対必要なのだろう
それを手放したら、生きてはいけない宝物なのだろう
ということを、認められるようになってきた
年をとるのも悪くない