ひさしぶりに、ちょっとだけ煮てみた
茨城産の栗
もう後半の栗だから、灰汁が強く実もしまってる
なのでいつもより下処理をしたけど、やっぱ黒ずんでしまった
でも味は最高に美味しいし、口の中でスル~ッと崩れるくらいしっとりと煮あがる
甘露煮をきれいに煮るには、なるべく早生?っていうのかな
はやい時期に出回るものを使ったほうがいいみたい
灰汁が少ないし、実も柔らかいから
それと種類にもよる、実に渋皮が入ってないのを選びたい
でもスーパーでは表示されてないから、選びようがないし
和菓子屋で使う種類が何だったか、どっかで読んだけど忘れちまった
◆栗は鬼皮をとり、渋皮をなるべく厚く剥く
◆牛乳水に1日ほど晒し灰汁ぬきする(完全には抜けないが~)
◆流水でやさしく洗浄後、酢を入れた水で20~30分ほど茹でる
◆水を取りかえ、さらに20分ほど茹でる
※この下茹で2回は今回のだから、早生なら1回15分くらいでOKだと思う
※茹でるというより湯煎してる感じで、絶対に栗を踊らせない
※酢ははじめて使ってみた、よく分からん
◆冷水に晒し、完全に冷めるまで浸ける
※これは初めてやってみた、冷めずに笊にあげると白くなり色が冴えないとか
◆砂糖水を熱くし栗を入れ、沸騰直前に火を止める
◆そのまま冷ます(蓋はせず、冷めてからする)
◆1日ほど休ませる
※砂糖は一度に加えず、だんだんに濃くする
◆砂糖を追加しながら、熱くなるまで弱火で加熱したら火を止め休ませる
・・・・・を気のすむまで繰り返す・・・・・・・・・・
煮あがりの目安は、栗に透明感がでて蜜が黄色くトロリとするまで
1回目の下茹で後に、表面の黒ずみを削り落としとけばよかったな、反省
それでも殆ど割れずにうまく煮えた、味はいつもより薄味、瓶詰より薄味
瓶詰めしたら蜜が足りなかったので、メイプルシロップをなみなみ注いで
ラップして蓋を閉めた、冷めたら冷凍予定.........
お正月に、おせちや茶碗蒸しに使おうと思う
国産の瓶詰を買うと、数粒で千円もするからな
自分で煮た方がずっと美味しいんだし
ことしの栗しごとは、これにて閉店
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・北海道の栗事情・
この栗は、小林農園でたまたま見つけたから買った
スーパーでは、もうずいぶん前から影も形もない
夏の終わり秋のはじめ?にちょっと見かけたくらいで
あたしの知るかぎり「むき栗」すら並ばない
つまり、北海道は栗をほとんど無視してる
どうやら、相変わらずあまり食べないらしい
栗ごはんは嫌いだって意見が多いし(あたしの知るかぎり)
そればかりか「芋ごはん」「豆ごはん」みたいなのも嫌う人が多い
とりあえず今は、「赤井川村」のを見つけたから満足だけど
生の銀杏もほとんど見ないなぁ、こっちもあんまり食べないらしい
銀杏は昔の缶詰の記憶から、苦くて不味い代名詞みたいになってるし
若い子たちも、生の銀杏を食べる機会が少ないから似たようなものだろう
果物事情も乏しい、スーパーで無花果を探すのは至難の業だし
こちらへきてから「花梨」なんか見たこともない(ついでに白瓜も)
苺は安くなる前に終わってしまうし、桃もウカウカしてると食べそびれる
地域によって食糧事情がちがうのは当たり前だけど
いかに都市圏の食材が「異様」に豊富だったのか
今更ながらに驚く、ちょっと気持ち悪いくらいだった
でも20年ちかくぶりに戻ってきて、ずいぶん北海道も変わったなとは思った
全国の食品が昔より断然ならんでいるし(加工品・乾物・調味料はとくに)
それに海産物も農作物も、捕れる種類がすいぶん変化してる
そのかわりじゃないけど、当たり前だったサンマやシャケが今年は大不漁だ
せっかく鰊が戻ってきたのに、ほかの魚が遠のいてしまう.........悲しい