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みため「現実」なんだけど、なかみ「童話」みたいな感じ
はやいテンポで繰り返される、意味不明の会話に
ホントだかウソだか解んない話..............
ごく下世話な日常と、そこに紛れる非現実な出来事
わけがわかんないながらも、とても「おちつく」雰囲気
もっといえば、涙がでそうになるくらい「懐かしい」空気
なんだろう?と考えてみた
この物語の中で唯一の「子供」がいて(赤ん坊はのぞく)..................
その子は、わけがわかんないながらも、大人の話に必死で耳をかたむけ
なんとか仲間入りしよう理解しようと、一生懸命へばりついてるんだけど
大人たちからは相手にされず、いいように翻弄されてるんだけど
それがまた滑稽で可愛く、なかなか「いい味」だしてる登場人物だ
その子の感覚だって思った、そうそう、子供んときそうだった思いだした
子供の目や頭を通しての大人たちって、なに言ってるかわかんなかったけど
でも、何となくわかるような気もしたし、わかんないながらも惹きつけられた
日常ははじめて見聞きするものばっかりで、摩訶不思議の連続だったし
世の中、知らないことだらけ謎だらけ、想像は無限に広がっていった
意味も理屈も理由もわかんない、無惨なことだらけだったし
でもどっか退屈だった、つねに面白いことに飢えていた
この物語の「わけがわかんない」「不思議な日常」の中にいると
アタシは久しぶりに、無知だけど感覚だけは鋭い子供になって
どこか特別で無限な、まったりとした時間に舞いもどっていた
ここちよかった
主人公の、思春期独特の絶望とイライラも懐かしかったなぁ
おヒスの起こし方が凄くて、凄いんだけど何故だか可愛くて
洋服も可愛かった、夏だったからか、好きなギンガムチェックが多様されていたし
柄と柄の組み合わせもよく、ソーダーアイス・バック・傘・虫メガネとか小物も好みだった
いい~感じの喫茶店も出てきたし、品川のほうの古い商店街とか河口の橋とか
ごちゃごちゃしてる感じが、ちょっと船橋と似てたりして落ちつく........
そんでラストもわかんない
最後の最後までわかんない
延々、「大人のホラ」を聞かされて終わった、って見方もできる