内陸地の冬の気温は厳寒
古い津別高校(網走管内)後者は、校舎の中央部が火災で消失し、その部分だけ応急的に一階建の木造校舎が建てられ、鳥が羽ばたいている様な変わっている姿の建物でした。この時にこの高校に転勤となりました。
この校舎の中央部に玄関があって、その正面の廊下の壁にはに大きな温度計がかけられていました。
冬には、この温度計は大半は零下20度を超すメモリを示し、外の温度と変わらないらしく、今日も寒い日だと思う日が続くのです。
生活しているとこの冬の寒さは当然(当たり前)と思っての生活でした。津別の冬は寒い土地です。そしそこで話される事は「冬の網走と北見とではどちらが寒い?」の会話がされるのでした。
皆さんはどちらの冬が寒いと答えるでしょうか?
ここでは「網走」が海近くにあり、「北見」は内陸地にあるという事です。冬は北見の内陸地が寒く、海岸にある網走の方が海水のおかげで温かいのです。
津別町は美幌町から阿寒に抜ける途中にある木材(ベニヤ)の町で内陸地にあり、北見市と同様冬は寒さが厳しくなります。従って冬は氷点下20度を超す日が多いのです。
今年も流氷の季節に入りました。海の温かさが流氷に覆われて、寒さが一気に増します。海岸線にある町も本格的な寒さに覆われます。
今年は網走海岸に19日(1月)に流氷が到達、「流氷接岸初日」をか観測したと発表になりました。2週間も早く流氷が接岸したことになります。平年より14日早く、昨年より21日早いそうです。今年は「慌てん坊の流氷」なのです。
ところでもう一つ質問です。網走と紋別ではどちらが先に流氷接岸初日を迎えるのでしょうか。答えにとまどいますね。
答えは網走です。理由は宗谷海峡から暖流の宗谷海流が入り込むためにオホーツク海岸の東方から流氷が接岸するのです。
流氷接岸の季節は船を出すことも出来ず漁業の仕事になりません。しかし、近年では流氷を売り物に観光事業に力を入れている町もあるのです。その代表的なのは「流氷観光船」の運行なのです。紋別市には「ガリンコ号」、網走市には「オーロラ号」が運航し、流氷の魅力を観光に役立たせています。
流氷を見た人は感激に浸っています。本州からも流氷を見にやってきています。