カムイラビットの
北海道の山草木散策(4) 「魅力のバイケイソウの花」
湿原の女王はミズバショウ、王子様はバイケイソウ この様に表現すると笑われるかもしれません。
湿原に春競って生えだすのは、エゾノリュウキンカであり、ミズバショウであり そしてバイケイソウです。
前者二つの植物は早々に花を咲かせるのですが、季節をづらせてバイケイソウも花を咲かせます。
独自にバイケイソウだけが生えている所もありますが、ミズバショウの咲く湿地帯にもバイケイソウの群落があります。
春先に バイケイソウが芽をもたげて出てくる様は可愛さが満杯です。
ある人はこの様子を「ホットドックのような太くて力強い」と書いていますが、面白い表現です。
その後の成長は早く大きくなり、花咲くバイケイソウの姿が想像できません。
ミズバショウを言ったのかバイケイソウを言ったのか忘れましたが、二つの植物の生えている所はヘビが出る、「ヘビの枕」などと言って、子供たちはこの湿地に入りませんでした。
バイケイソウは白い花を咲かせるオオバナノエンレイソウの咲く頃に丈を大きく伸ばしますが、まだ花を咲かせません。
6月中旬頃になると棒状の茎の先に花が咲き、花の部分だけをカメラに納めると 形の整ったまことに美しい花なのです。
薄緑がかった花の中にピンクの雄蕊が花の姿をととのえています。
札幌郊外の当別町太美の防風林下はバイケイソウの大群落地なのですが、花が咲くか咲かないうちに防風林保護のためにすべて刈り取られ、花を十分見せずして一年を終わります。これが毎年繰り返されています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます