「ひく」は「器の中の酒を飲んで減らす」の意。
例文
※豊臣秀吉と織田信長と徳川家康は幼馴染と言う仮定での会話
徳川家康 「ひでちゃ きょうは まてーに
おれまで よんでくれて ありがとござんした。」
豊臣秀吉 「なにょ こいてるだい。
きょうの おいわいの せきは とくさが いなきゃー
はじまらねじー。
さあー さあー ひいとくれや。
なんにもねーが さけだけは たっぷり
よういしたるで えんりょしなんで
しっかり のんどくれね。」
徳川家康 「ありがとござんす。
そんじゃー えんりょしなんで いただくとするわい。」
豊臣秀吉 「おださも えんりょしなんで どんどん やっとくれ。
なんだい えれー ひきが わるいじゃねーかい
どっか ぐえーでも わるいだかい。」
織田信長 「ぐえーが わるいってこんは ねーだが
ゆんべなも おおざけ のんじまった もんで
ちょっと おさえとかっと おもってる だいね。」
豊臣秀吉 「なにょー こいてるだい。
おらとこの おいわいの せき だだで
あとで のみたりなんだなんで いわねー ように
どんどん ひいとくれ。」
例文の標準語(?)訳
徳川家康 「豊臣秀吉さん、今日はご丁寧に
私までお呼びいただき有難うございます。」
豊臣秀吉 「何を仰います。
今日のお祝いの席は徳川家康さんがいなければ
はじまりません。
さあー さあー 器の中の酒を飲んで減らしてください。
何もありませんが、お酒だけはたっぷりと
用意してありますので、遠慮をせずに
しっかりと飲んでください。」
徳川家康 「有難うございます。
それでは遠慮せずにいただく事とします。」
豊臣秀吉 「織田信長さんも遠慮していないでどんどん飲んでください。
どうしたのですか、何だか飲みっぷりが悪いではないですか
どこか具合でも悪い所があるのですか。」
織田信長 「具合が悪いと言う事は無いのですが
夕べも大酒を飲んでしまいましたので
少し抑えておこうと考えているのですよ。」
豊臣秀吉 「何を言っているのですか。
我が家のお祝いの席ですから
後で飲み足りなかったなどと言わないように
どんどん 器の中の酒を飲んで減らしてください。」