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信州松本からの投稿(2004年11月11日~)

我が家の松本弁 「ぐるた」

2023-02-12 | 我が家の松本弁
我が家の松本弁 「ぐるた」  信州弁 長野県 中信 方言

「ぐるた」は「周囲」や「周辺」や「まわり」の意。

例文1
「ためいけ の ぐるた を あいく」=「溜め池のまわりを歩く」
ぐるた の しょう の くうき も よめ よ」=「まわりにいる人たちの空気も読めよ」
「ふしんしゃ が おらとこ の ぐるた を うろついてる」=「不審者が我が家の周りをうろついている」
おらとこ の ぐるた は たんぼ ばかり の いっけんや 」=「我が家の周辺は田圃ばかりの一軒家です」
「あんころもち でも たべた かい。 くち の ぐるた あんこだらけ だじ」=「あんころもちでも食べましたか。 口の周りが餡子だらけですよ」
ぐるた の いけん に まどわされず に ちゃんと はんだん しろよ」=「周囲の意見に惑わされずにきちんと判断しなさいよ」
「そのむかし まつもとじょう は ぐるた を そうぼり で かこまれてた だぞ」=「その昔 松本城は周囲を総掘りで囲まれていたのだよ」
「あいつぁー は しっぱい すると かならず ぐるた の しょう の せい に する」=「あいつは失敗すると必ず周囲の人達のせいにする」
「いのしし に はたけ あらされる もんで ぐるた に ねっと を はりめぐらした だだよ」=「猪に畑を荒らされるものだから周りにネットを張り巡らしたのですよ」
「ちきゅう の ぐるた を まわる さいしょ の じんこうえいせい は スプートニク1ごう だじ」=「地球の周りを回る最初の人工衛星はスプートニク1号ですよ」
「き の ぐるた だけ ゆき が とけて つち が みえる こん を ねびらきって ゆう だじ」=「木の周囲だけ雪が融けて土が見える事を根開きと言うのですよ」

例文2
※織田信長と豊臣秀吉は幼馴染と言う仮定での会話
織田信長 「きのんなのんでけーったら かかさのやつおこっただかなんしただかしらが げんかんにかぎがかかっていたもんで せー うちのぐるたまわってどっかまどでもとでもあかねーかとおもっていろいろやってみただがだめで けっきょくくるまのなかでねるはめになっちまった わいね。」
豊臣秀吉 「おらーなんか そんなこんしょっちゅう
      だもんで うえきばちのしたにげんかんのかぎをいつもおいてあるじー
      おだも こんだおいときましょ。」

例文2の標準語(?)訳
織田信長 「昨日お酒を飲んで帰ったら 奥さんが怒ってしまったのでしょうか 玄関に鍵がかかってしまっていて 家の周りをまわって何処か窓か戸が開かないかと思っていろいろやってみたのです駄目で 結局車の中で寝る事になってしまいましたよ。」
豊臣秀吉 「俺はそのような事はしょっちゅうですよ。
      だから 植木鉢の下に玄関の鍵を何時も置いてあるのですよ。
      織田さんも今度置いておいたらどうですか。」

コメント (2)
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我が家の松本弁 ぐ

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