「てしょざら」はとりわけ用に用いる小皿の意。
我が家では「てしょざら」と「おてしょ」の両方を使っています。
「てしょざら」は漢字では「手塩皿」という漢字となり、「手塩」の意味は料理の塩加減を調節するために小皿に盛った塩の事をさすようです。
例文
「あいいろ の てしょざら」=「藍色の小皿」
「てしょざら に すこし とりわけ あじみ する」=「小皿に少し取り分けて味見をする」
「てしょざら にんずうぶん ようい して くりや」=「小皿を人数分用意してください」
「そこ の とだな から てしょざら 1まい だして くりや」=「そこの戸棚から小皿1枚出しておくれ」
「そば の やくみ を のせた てしょざら もってきて くりや」=「蕎麦の薬味をのせた小皿を持ってきてください」
「おおざら に もりつけて ある りょうり を てしょざら に とりわけて くりや」=「大皿に盛り付けてある料理を小皿に取り分けてください」
「てしょざら に もった みそ を つけて ひやした きゅうり を かじる。 びーる が うんまい」=「小皿に盛った味噌をつけて冷やしたキュウリを齧る。 ビールがうまい」
「そこの おてしょう 取って」 という感じで。
「手塩」から 来ているんですか。
初めて 知りました。
現在の松本市近辺が信濃の府中になってから大分年月が経ちますが、宮中とも交流があった事を示す言葉だとも思います。
宮中との交流の中で伝わった言葉が残っている地域、残っていない地域があり、残っている地域では少し姿を変えて方言として残っているのではないかと思います。
我家でも おてしょう と言っていました。
いま東京でこんな言葉を使っても
わかってもらえないでしょうけど、
小皿・・と言うより趣きがありますね。
手塩が語源とは知らないで使っていました。
テレビやラジオの放送で標準語が津々浦々に届くようになり、どの地域でも方言や独特のイントネーションが消え去ってゆくのが現実のような気がします。
方言を話す事は大袈裟に言うとその地域のの文化を守る事にもつながると思うのですが、方言は「ださい」と話さない方が多いように感じています。
松本弁を使って若者に話しても怪訝な顔をされる事がほとんどです。