Polepole Life new

びわ湖の湖南に在住。
亡きA.コッカーNOIRと山歩きを愛すシニアライフを綴ります。

本:覘き小平次

2012-05-12 07:01:00 | 









久しぶりの『本』のアップが、
このおどろおどろしい表紙というのもなぁ・・・

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と思いつつ・・・、
『覘き小平次』京極夏彦/角川文庫。


『姑獲鳥の夏』(うぶめのなつ)の映画化したものを
WOWOWで観て、江戸川乱歩、横溝正史、夢野久作・・・
大正・昭和初期の怪奇小説好きだった私は
ほとんど郷愁のようなものを感じました。


・・・が、ストーリーは毒が強くて、
「いや、そう感じるのは受け手の老いか?」と
思ったりも。


面白さを感じたのは京極堂のセリフやなんかで、
原作者の他の本を読みたくなりました。


『覘き小平次』は、そう聞いたオットさんが
ついでの折、ブックオフで買って来てくれたもの。
好みからすると、時代背景が時代を遡りすぎで、
なじみにくかったのですが・・・
反面、登場人物ごとに区切った章が読みやすく、
すこしずつ「わかってくる事」があって、
つられて、ついついイッキに読み終えました。


主人公はじめ、尋常でない登場人物。
でも、どこか一人ひとりに共感するところがある。
暗い話だけれど、すくいがないわけでもない。
結末は、おだやかに落ち着くべきところに落ち着いた、かな。
主人公の心根の優しさがジンワリします。


考えると、実生活の方が
「そんなうまくは、まとまらない。」という点で
はるかに、こわい世界なのかもしれません。








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信楽の桜

2012-05-10 10:44:00 | 風景・場所







トンネルを抜けると・・・







源郷だった。




4/21
瀬田川の桜が桜吹雪になっている頃、
友人Oさんと私は毎年
「そろそろ?」「そろそろだよねー。」と
どちらからともなく、相談。
毎年、信楽の遅めの桜を見に行きます。


上は、ミホ・ミュージアムのしだれ桜
下は、畑の桜
年により、開花期がずれたり、片方の花つきがわるかったり・・・
今年は、両方満開。


このところ、出かけようとするたびに雨の予報だけれど
この日も、降りこむことなく花見ができました。
陽が弱く、写真がイマイチなのは良しとしよう。



写真といえば・・・長年同じ場所、同じ友人と来ているので
最初から、同じ立ち位置で毎年撮り続けていれば、
年月の経過による2人の変化が面白かったのに、と
今になって思います。


今から?
いやー。 やめときます。
スタートの写真ぐらい若さが欲しいから。。。










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春色きもの

2012-05-08 22:22:00 | きもの・しごと





ポリエステルの春色紬風生地で作った袷。


4/18
月いちで丸二年つづけた、和裁教室、
油絵教室に続いて、終了。



修了・・・といえないところがツライですが。。。



和裁は、習ったことをぼちぼち、おさらいしつつ、
必要に応じて、続けていきたいと思います。



絹の袖無双の長襦袢にはじまって、
途中、袷の練習もかねて裾八掛けの交換を・・・、
そして、写真が最後に教えていただいた袷のきもの。



四十の手習いとは、よく言いますが、
ふつうは和裁から離れたくなるような
シニアグラス年齢からはじめた2年間。
洋裁の知識は、じゃまになるばかり。
ひねた生徒は・・・苦労しました。



けど、



ぼちぼち見よう見真似で、していた寸法直しなども
基礎をすこし覚えたことで、これから数をこなせば
ちょっとは見栄よく手際よく出来るようになるでしょう???
な・ならなければっase2



節(ネップ)の入った淡いベージュ地に、
遠目では解らないカラフルな縞柄。






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村山知義の宇宙

2012-05-06 16:15:00 | 美術・絵画



















日にちが前後する。


4/14
滋賀近美でいただいたチケットで
「すべての僕が沸騰する 村山知義の宇宙」 

を観てきた。


多彩な人。(タイトルにリンクを貼りました)
私はNHKの朝ドラのあぐり美容室の写真に
「あー、この人か。」と思ったけれど、
アニメにもなっていた「こぐまさん」の
おしゃれでシンプルで、
おとなウケしそうな顔にもおおいに惹かれた。




□  □  □






美術館を出た後、
お昼は古民家を改装した『岡崎カフェ』でランチ。
昭和のまん中生まれの友人と私は
この店のただずまいに「なごむわ~。」
と、やや長めに歩いたことも忘れる。





さらに、和菓子の『平安殿』でお茶。


ここの、二枚の葉につつまれた桜餅が
以前食べた時、すごく美味しくて
お抹茶セットのお菓子、かのこを
頼んで生桜餅に替えて頂いた。


ワガママを言ったのだから、高くなるかと
思いきや、セット料金より安くなって、
さらに、第2・4土曜日は店内全品20%オフですと。


nose5
らっきー。



平安神宮近くの川ぞいの桜も見事でした。
お天気が生憎でしたが、
大雨の予報だったことを思えば
やっぱり、幸運な日でした。








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再生

2012-05-05 15:11:00 | 物・モノ




ざっと、数えるともう15年近く使っているバッグ。



店頭で一目みるなり、やたら気に入ってしまった。



「お弁当の入るバッグ」が条件だったのに、
マチがない上に、自転車通勤には
やや分不相応なこのバッグを買ってしまって、
我ながら後悔するかと思いきや、
盛夏以外、新しいバッグを買っても
一番のお気に入りでヘビーユーズをつづけても
丈夫で、皮好きの女性や、なぜか男性陣によく褒められた。


が、困ったことになった・・・・。


このところ桜のハンドルにひびが入ったり
皮ひもがのびたり、劣化を急に感じるようになった。


購入時に、華奢な持ち手を心配すると
お店の方が
「驚くほど丈夫ですよ。修理もさせていただきますし。」
と言っていたけれど、百貨店のテナントは撤退している。


メーカーに連絡して、定番商品だったという
コレと同じものを買おうとしたけれど
桜の木の持ち手がないということで、
新しい商品は、手に入らなかった。



ハラハラしながら、急に大事に扱いだしたけれど
とうとう、皮ひもが切れた。




おそるおそる、メーカーにふたたび連絡を取ると
実費だけのような値段で修理してくれるという。


おまけに新品のような手厚い包装で
あっという間に戻ってきたバッグは
依頼した箇所の修理はもちろん
修理代に含まれていない桜の持ち手の
ササクレまでも接着して、漆を塗り重ねてあった。


何重にも、15年前、このバッグを衝動買いして
ほんとに良かったと思う。


モノを創るとき、革製品を選ぶ時、
もちろんこのバッグを使う時
そして、仕事をする時、
私は度々このバッグのことを想うだろう。






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