monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

つづら

2010年06月10日 | 日本古典文学-和歌-夏

なごの海の浦べにおふる浜つづ らたえまくるしきものをこそ思へ(堀川院艶書合)

知らせばや真砂がくれの浜つづ ら下にくるしく思ふ心を(宗尊親王百五十番歌合)

波かくる駿河の海のはまつづ らくる夜も知らでぬるる袖かな(続草庵集)

山高み谷べに這へるあをつづ らたゆるときなく逢ふよしもがな(古今和歌六帖)

山がつの垣ほに這へるあをつづ らたづ ねくれども逢ふよしもなし(古今和歌六帖)

たがかたに心いるともあづさ弓ひき野のつづ らくる夜ありせば(宝治百首)

かへるさのあしたの原のあをつづ らくるしき道と今ぞ知りぬる(現存和歌六帖)

来ぬも憂く来るも苦しきあをつづ らいかなるかたに思ひたえなん(後拾遺和歌集)

(2009年8月4日に掲載した「つづ ら」の記事は削除しました。)