monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

水鶏(くひな)

2010年06月21日 | 日本古典文学-和歌-夏

かげしげき木(こ)のしたやみのくらき夜に水の音してくひな鳴くなり(風雅和歌集)

杣人(そまひと)の暮れにやど借るここちして庵をたたくくひななりけり(山家集)

夜もすがらはかなくたたくくひなかなさせる戸もなき柴の仮屋を(金葉和歌集)

たたくとてやどの妻戸をあけたれば人もこずゑのくひななりけり(拾遺和歌集)

夏の夜はうたたねながら明けなましたたく水鶏(くひな)の音なかりせば(新後撰和歌集)

夢をだに結びもあへぬみじか夜になにと水鶏のおどろかすらむ(藤葉和歌集)

くひなだにたたけばあくる夏の夜をこころみじかき人やかへりし(古今和歌六帖)

(2009年8月7日に掲載した「水鶏(くひな)」の記事は削除しました。)

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