園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

三春瀧桜

2010-04-20 19:53:23 | 日記
 芦の牧温泉でいただいた地酒「花春」は甘口で口当たりが良く、二人でお銚子三本づつ飲み、安らかな眠りについたのでした。
 翌日、芦ノ牧温泉から国道118号線で会津若松までいきました。途中の町並みは、「蔵の町」と呼ばれるにふさわしく、ちょっとした古い作りの家にはもれなく蔵が建てられており、資産家の証である「蔵」が象徴的でした。新しい建物にも「蔵」が付いていて、いかにも「一件に一蔵」という感じです。ただ、最近のうちは家に蔵が付いているのではなく「蔵つき住宅」という感じで蔵は本来の「貯蔵」の役目より、見た目が蔵風で、実際、蔵が生活の場所になっているところも見られました。でも見た目は蔵そのものでとても風情を感じたのも事実です。妻は3度目の会津らしいのですが、私は初めてだったのでとりあえず、「鶴が城」を見学しました。1時間半ほどゆっくり城内内を見て、写真をとり街中の「野口英世青春通り」で途中下車し、蔵の街を堪能しました。時間がなかったので「飯盛山」の白虎隊には行けませんでした。次回はゆっくり歩いてみたいと思います。
 会津に別れを告げ、一路磐越自動車道を「いわき」方面へ・・。途中おなかが減ったので「喜多方ラーメン」を磐梯山サービスエリアで食し、喜多方の味も堪能したのでした。郡山を過ぎて「船引三春」で瀧桜を目指したのですが、さすが千年を超える有名木、いたるところに案内板があり、初めての人にもよくわかるようになっていました。あと、1キロというところで渋滞になりその後は30分くらいのろのろ運転になりましたがなんとか辿り着きました。ここも広い駐車場が満杯で、まだ3分咲きだというのにすごい賑わいでした。町中をあげての「大花見」という感じで、月曜日なのにすごい人出でした。たった一本の桜がこんなに人を呼べるのには感激してしまいました。でもその価値が十分にある「滝桜」です。縦横に枝を伸ばした先には薄桃色の小ぶりのかわいい花びらが咲いていました。前日までは2分咲きだということでしたが、雪も解け、少しだけ開花を促したようです。それにしてもこの桜の生命力には感心しました。根元には祠が祭られていてこの木を守っていました。帰りがけに「瀧桜」の子孫を買いました。枝ぶりのよさそうなのを見つくろってもらい、一本だけ持ちかえることにしました。保育園が新しくなったら園庭にでも移し替えようと思います。長い間、一度は見たいと思っていた三春の瀧桜でしたが、本当に感動しました。これで満開だったらきっとライトアップまで動かなかったかもしれません。ここで食べた「三角油揚げ焼き」はテレビでも取材に来るほど有名だそうです。八戸の「せんべい汁」といい勝負かもしれません。でも油揚げがあんなにおいしい食べ物になるとは夢にも思いませんでした。地方の文化の偉大さを改めて感じた次第です。
 帰りの高速は来たときとはだいぶ違い、桜が咲き誇り、気持ち良く運転が出来ました。しかし、仙台を過ぎたあたりから桜はつぼみになり、梅の花がちらほら咲いているのが見えるくらいでした。今日は天気も良かったので桜前線もだいぶ北上したと思われます。あと1週間もすれば八戸あたりにも開花宣言があるかもしれません。我が家の梅がほぼ満開になりました。春本番までもう一息です。
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大内宿

2010-04-20 10:56:16 | 日記
園長です。
 忙しい年度初めでしたが、一段落ついたので、妻と「桜」を見に行くことにしました。行き先は福島県郡山の近く、三春市です。ここは日本三大名物が2つもあります。一つは「三春駒」、八戸の八幡駒にとても良く似ています。もう一つは今が見ごろの「三春滝桜」です。樹齢千年を超えた、しだれ桜で、記念切手にも登用されました。毎年、この時期になると「いつか見てみたいね」という言葉がでます。
 しかし、出発の18日は、40数年ぶりの異常気象で、朝から雪。東北自動車道も桜どころか冬真っ只中の「雪景色」。南へ向かうのだからその内雪も消えるだろうと思っていたのに、仙台を過ぎても雪模様。ラジオのニュースは「三滝の滝桜は1~2部咲きで、雪の中の幻想的な花見です。」と・・・。桜の花を見に来たのに、雪はもう見飽きた。そうだ、会津若松まで行って、江戸時代の名残の『大内宿』に行こう。」と言うことで、郡山ジャンクションを一路新潟方面へ。会津若松で高速を降り、県道の「こぶしライン」で大内宿へ。日曜日のせいもあるのか駐車場へ入る車で大渋滞。観光バスが20数台も並んでいて、人人ひとで大賑わい。来年の2月は、「ハッチ」もこのくらいの人が集まって欲しいと思いながら、雪の残る宿場町を歩きました。名物にうまいものなし、と言われますが、ここで食べた「ねぎ蕎麦」は、おいしかったです。この「ねぎ蕎麦」のねぎ、ただものではありません。ねぎがまるまる一本箸の代わりに出てくるのです。この「ねぎ蕎麦」の別名は「祝言そば」と言い、一本のねぎは男性のシンボルを表わしていて、器に入った蕎麦は女性を表わしているそうです。結婚式の余興に行なわれ、この別名がついたそうです。うら若き女性の説明だったので、あまり突っ込んだ質問は出来ませんでしたが、おもしろおかしくききました。実際食べてみると、なかなかねぎ一本で蕎麦をすくえません。ねぎで蕎麦をなんとか食べようといろいろ試してみて・・「祝言蕎麦」のいわれがわかるような気がしました。3口目くらいまでは甘さを感じながら食べたねぎでしたが、半分くらい食べたところであまり辛いので、やめました。しかし、辛さが残る口の中で蕎麦の甘さが広がり、ねぎ蕎麦侮りがたし・・・と思った次第でした。雪解けで雨水と軒から落ちるしずくで、貯水能力が著しく劣化した私の頭から、汗のように水が滴り落ちたのでした。今は、ほとんどが土産屋か食堂になっていますが、当時は旅人の宿場町として生活面で活気があったのだろうと推測されました。
 本日の宿は「芦の牧温泉」で宿泊です。弱アルカリ性のお肌に優しい温泉でした。夕食はインターネット特別企画「鮑丸ごと1匹、2大蟹付き部屋食」と言うことで、ひさしぶりに山の中で、海の幸を堪能しました。食事の内容は、マアそこそこで皆さんの想像の域を超えません。だって6980円の料金なんですよ。贅沢は言えません。この温泉は1,200年の歴史を誇る、由緒正しい温泉で、四国、松山の道後温泉と同じくらいの歴史があります。また、日本史上戦略的に重要な地域だったので、戦国から明治にかけて活躍した武将や偉人も良く浸かっていたということです。そのせいか、ホテルの従業員はほとんど年季の入った女性たちで占められており、いずこも高齢化社会のようです。明日はいよいよ三春の滝桜の模様をお伝えしたいと思います。
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