園長です。
11月の2日から横浜市で「第55回全国保育研究大会」が開催されました。各地区の保育の研究・実績を発表すると共に国の保育政策や分科会を通しての討論など盛りだくさんの内容がありました。また、初日には保育に貢献した園長や保育士の表彰式があり、私も勤続30年をお祝いしていただきました。私は昭和56年からこの世界に入り今年31年目を迎えました。右も左もわからない世界でしたが、頼りになる先輩や働き者の職員に恵まれ、なんとかここまでやって来れました。関係するすべての方々に深く感謝申しあげます。
振り返って見れば、いろんなことがありましたが、私がここまで保育に関われたのは、私がこの世界に入ったばかりのころに大活躍されていた大先輩の園長先生達のおかげでもあります。知らぬ間に東北北海道ブロック保育研究大会で分科会の発表者にさせられていたり、全国大会級の会議に八戸代表として派遣されたり、今の人たちには「いじめ」と言われかねないことをたくさん経験させてもらいました。当時は「大変だあ」とか「仕方がないなあ」などと思いましたが、断ることはできませんでした。(当時は断るという選択肢は私たちにはありませんでした)断るということは、「これから先、あなたには期待しませんよ」と宣告されるのと同じことだったのでです。当時の老園長たちは先を見据えて若者たちを育ててくれていたのだと思います。今の私たちにはそれだけの力はないかもしれませんが、保育の勉強と同じくらい保育を考える若者たちを力いっぱい応援していきたいと思います。
さて、横浜では私の受賞を妻が「中華街」でお祝いをしてくれました。行く前からインターネットで下調べをして、私の「ふかひれの姿煮が食べたい」というリクエストに応えてくれたのでした。初めて食べるふかひれのフルコースは私たちの結婚30周年記念も兼ねていたので、妻もすんなり承認してくれたようです。私たちの結婚記念日は11月14日でしたが、「今日が結婚記念日何です」という妻の言葉に店員さんがころりと騙され、熱々の「小龍包」をサービスしてくれました。まさに「恥のかき捨て」、地元では絶対できないと二人で話しました。
話は変わりますが、東京に行くと、疲れます。とにかく歩く時間が多く、階段の上り下りが日頃の運動不足を痛感させてくれます。電車、地下鉄など交通網の発達は素晴らしいのですが、相互乗り入れの駅などでは20分近くも歩くことがあります。地方にいると丸々と太ったお年寄りにたまに出会いますが、都会ではあまり見かけません。これも階段を歩く効果なのでしょうか。私は普段本当に歩きません。家から職場までは自動車。どこに行くにも自動車で「戸口から戸口まで」行きます。保育園では事務室からトイレまで、たまに支援センターのある奥の部屋まで行きますが、せいぜい50メートルくらいでしょうか。それくらい歩かないので、東京での1日の行動は、八戸での1週間くらいに該当するのではないでしょうか。これではいけない。14日は健康診断なので少し体を動かし、メタボを解消したいと思います。とにかく、私の健康管理も含めて、1年に1回は都会の空気を吸い、都会の階段を上り、地下鉄や電車の駅まで歩き、保育の勉強、保育の移り変わりを肌で感じたいと思っています。