園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

鬼は外

2017-02-03 14:26:16 | 日記

園長です。

 今日は「節分」です。保育園では朝から子どもたちがそわそわしていました。な~ぜか。それはね、節分は豆まきをして楽しいけど、鬼も出るからです。わが園では、昨年から食物アレルギー対策のために「まめ(落花生)」はまかないことにしました。口に入れなくても、踏みつけられた落花生からアレルギー反応が出る子がいるからです。そんなわけでわが園では「豆まき」ではなく「飴まき」をしています。一つ一つが袋に入っていて、拾っていて食べても問題が無いようにしました。園長と二人の「年女」が鬼は外、福は内、と掛け声をかけながら飴をまきました。30個くらい拾った強者もいて「虫歯」には注意してほしいと思います。

 さて、子どもたちがわいわいがやがやと飴の収穫自慢をしているところへ、「ドドドドドン・・・」と太鼓とともに青鬼、赤鬼、黒鬼が乱入してきました。わが園の若手保育士が鬼に扮して登場したわけですが、子どもたちは大騒ぎ。普段から甘く、優しく育てられてきたので私たちから見るととてもかわいい鬼なのですが、恐怖にひきつった顔で逃げ出しました。普段意地悪をして威張っている子も目が点になって逃げ回っていました。中には「ママ~」などと泣き出す子もいました。私のところへもたくさんの子どもたちが逃げてきて助けを求めましたが、「鬼さん、どうぞ」とばかりに一人ひとり捕まえては鬼に差し出しました。子どもたちには「青天の霹靂」、こんなはずじゃあなかった・・・ようなのですが、保育士たちは数日前から、子どもたちが逃げ出さないよう、テーブルやロッカーの位置を綿密に計算していたのです。その成果があって、昨年は10センチの隙間から逃げられた反省を改善し、今年は隙間なしの設定を完成させ、見事に子どもたちを恐怖のどん底に陥れたのでした。中には飴を思いっきり投げつけていた子もいましたが、所詮多勢に無勢、鬼たちの餌食になったのでした。それにしても心優しい子どもたちです。数年前はもう少し鬼に立ち向かっていった子がいたのですが、本当に「怖い思い」をしたことが無いようです。そんなことでどうする・・・と言いたくなりますが、まあ、子どもたちにとっては一大事だったのでしょう。そのうち鬼に動じない度胸が備わってきます。長い目で見ていきたいと思います。・・・とは言っても男は本当に鳴いていた。その点女の子たちはスクラムを組んで、子どもたちを鬼から守っていました。一目散に逃げる男の子。一位団結して自分たちを守ろうとする女の子・・・世の中の縮図を見ているようでした。優しい男たちよ、世の中は優しさだけでは生きていけないのだよ。もう少し強くなろうね。せめて、鬼たちの前に立ちふさがり、両手を広げて女の子を守る男になってくれ・・・。無理だよなあ。本当に怖かったみたい。来年はもう一段鬼のコスチュームも落とし、優しい鬼を演じてもらおうと思います。でも本当に怖かったみたい・・・。

コメント
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