園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

惺々着(せいせいじゃく)

2014-07-23 15:53:44 | 日記

「目を覚ませ」・・・という禅の言葉です。「心を目覚めさせよ。」という意味だそうですが、目を開けているのですが、周りの景色が全然見えない状態です。この6月、7月は心が折れるくらいいろんな出来事がありました。サッカー大会3位など嬉しいことも少しありましたが、悲しいこと、残念なこと、がっかりしたことがほとんどでした。私なりに一生懸命頑張っているつもりなのですが、なかなか伝わらないことが多く、落ち込んでしまうことがありました。今は元気です。園外保育で子供たちから元気をもらい、「ケセラセラ」の心境になっています。今週末は「夕涼み会」が予定されており、それが過ぎればやっと少し落ち着くかなあという感じです。今年の夏休みは少しゆっくりとり、体と頭と心を休めたいと思います。

 目を覚ませ・・・と言えば、先日「幼保連携型認定こども園教育・保育要領中央説明会」があり、久しぶりに東京へ行ってきました。豪雨が襲う前だったので、蒸し暑く今年初めての「真夏日」を体験しました。会場が日比谷公会堂というところで、公園の中はセミの声がうるさいほど響いていました。そんな中、3時間も缶詰でお勉強をしたのですが、気をしっかり持ったつもりでもいつの間にか睡魔が襲ってきて、目を開けているのがつらい状況でした。まして、よくわからない内容とあらばなおさらのことです。それでも教育と保育、すべて家庭のすべての子供に対応させることを主眼に置いた要領なのでポイントだけはおさえておきました。いつも思うのですが、小学校入学前は「学校教育」ではなく、「幼児教育」に主眼を置くことが大切だと思います。今回、国に役人の話を聞いていても「先生主導」「先生の果たす役割」が強調されているようでした。長坂保育園では、「子どもが主体」の保育を目指しているので少し違和感がありました。環境を整えることも教師(保育教師)の大きな役割だそうですが、子供たち自身が大きな環境であることを理解してほしいと思います。子供同士の関わりで人間関係が育っていくのです・・。なんて考えていたらまぶたが重くなってきました。今こそ「せいせいじゃく」と大きな声を出して私を含めたすべての大人に目を覚ましてもらいたいものです。

 最近新聞で、幼保連携型認定こども園、幼稚園、保育所の新制度の記事をよく見かけます。今日も、「大規模幼稚園子ども園から撤退」などという、国の思惑を裏切る記事が書いてありました。そもそも制度が複雑すぎてよく理解できていないうえに、決断だけを迫られるのは納得できません。もう少し丁寧に時間をかけて理解することがこれからの制度をよくするために必要なことではないでしょうか。学者や役人が机の上で「幼稚園」と「保育所」の利点だけを合わせて作っても、目的が違う制度同士をくっつけてもいろんなところでぼろが出てきます。27年4月から導入されるこの制度を本当に理解している幼稚園、保育所関係者はいったい何人いるのでしょうか。そしてこの先、この新制度はどのように進んでいくのでしょうか。とても心配な園長です。

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