木津川アート散歩 1 ~「百年の邂逅」
木津川市主催の今年のアート・イベントのテーマは「邂逅(かいこう)」である。
邂逅とは、古色燦然たる言葉がでてきたなと思ったが、念のため、辞書で引いてみると「思いがけなく出あうこと。偶然の出あい。めぐりあい。」とある。
誰と誰が出逢うのか、もしくは、何と何が出逢うのか?
釈然としないまま、アート・イベントに現れたのが、この廃屋のような建物である。
よく見ると「木津川漁業協同組合養魚場」とある。
???ここに海などないし、はは~ん、川がある。
でも、木津川なんて、だいぶ離れているし・・・・???
またしても、釈然としないまま、中に入ってみた。
どうやら、漁業の道具らしい。でも、これは昔の道具の展示物?それとも、アート?
天井から吊るされた懐中電灯に照らしだされているモノ。
これは、「浮き」だということだ。
でも、何故、日常、普通に使われていたモノがアートなのか。
「存在」そのものをいろんな角度から、デッサンして、本質を見極める作業をしていると作者さんは説明する。
「へぇ~!ふ~ん!」と言いながら、私はますます、わからなくなってしまった。
考えたって、結論は出ない。
「アートは感じるもの」と、自らの感性を総動員して、アートと邂逅することにした。
レンゲとは蓮華と書く。なるほど、わかったような、わからないような。
う~ん。これも、アート?
釈然としない私は、きっと、こんな顔をしていたことだろう。
それにしても、この廃屋。
作品以上に、このキャンパス自体がアートではないのか。
作者さんに聞くと「先日、この家のかつての住人だった、おばあさんが遠方から、見にやってきて、凄く懐かしがっていた」とのこと。
このイベントが終わると、この家屋も、ついに取り壊されるらしい。
そうなのだ。この場所には生活の匂いや人生の記憶が刻み込まれているのだ。
「アートは記憶と邂逅したのだ。」
と、また、わかったような、ますます、わからなくなるような想いに支配される私であった。
よく聞くと、ここにはかつて、広大な池があって、鯉やフナを養殖していたとのこと。
戦時中は貴重な栄養源だったと、(美人の)作者さんは丁寧に説明してくれた。
思えば、摩訶不思議な町である。
次回も、この町のアートを探索します。
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木津川市主催の今年のアート・イベントのテーマは「邂逅(かいこう)」である。
邂逅とは、古色燦然たる言葉がでてきたなと思ったが、念のため、辞書で引いてみると「思いがけなく出あうこと。偶然の出あい。めぐりあい。」とある。
誰と誰が出逢うのか、もしくは、何と何が出逢うのか?
釈然としないまま、アート・イベントに現れたのが、この廃屋のような建物である。
よく見ると「木津川漁業協同組合養魚場」とある。
???ここに海などないし、はは~ん、川がある。
でも、木津川なんて、だいぶ離れているし・・・・???
またしても、釈然としないまま、中に入ってみた。
どうやら、漁業の道具らしい。でも、これは昔の道具の展示物?それとも、アート?
天井から吊るされた懐中電灯に照らしだされているモノ。
これは、「浮き」だということだ。
でも、何故、日常、普通に使われていたモノがアートなのか。
「存在」そのものをいろんな角度から、デッサンして、本質を見極める作業をしていると作者さんは説明する。
「へぇ~!ふ~ん!」と言いながら、私はますます、わからなくなってしまった。
考えたって、結論は出ない。
「アートは感じるもの」と、自らの感性を総動員して、アートと邂逅することにした。
レンゲとは蓮華と書く。なるほど、わかったような、わからないような。
う~ん。これも、アート?
釈然としない私は、きっと、こんな顔をしていたことだろう。
それにしても、この廃屋。
作品以上に、このキャンパス自体がアートではないのか。
作者さんに聞くと「先日、この家のかつての住人だった、おばあさんが遠方から、見にやってきて、凄く懐かしがっていた」とのこと。
このイベントが終わると、この家屋も、ついに取り壊されるらしい。
そうなのだ。この場所には生活の匂いや人生の記憶が刻み込まれているのだ。
「アートは記憶と邂逅したのだ。」
と、また、わかったような、ますます、わからなくなるような想いに支配される私であった。
よく聞くと、ここにはかつて、広大な池があって、鯉やフナを養殖していたとのこと。
戦時中は貴重な栄養源だったと、(美人の)作者さんは丁寧に説明してくれた。
思えば、摩訶不思議な町である。
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