奥日光探訪 2 ~刈込湖・切込湖
奥日光の湯元温泉の源泉附近から金精道路を越えて1672mの小峠へ、小峠から下って山の中にある湖、刈込湖・切込湖を目指す。
帰りは湿地帯である涸沼、1740mの山王峠を経て、光徳牧場に至るコースだ。
アップダウンの登山コースでもあり、まだまだ、知る人ぞ知る秘境といえるのではないだろうか。
(私の秘境の定義は、「るるぶ」や「まっぷる」には、載らない場所)
登山口から積雪があり、アイゼンなしなのが、少し、不安だったが、ゆっくりと登っていく。
刈込湖に到着。
切込湖・刈込湖は湯ノ湖と同じく三 岳の噴火によってできた、堰き止め湖である。
二つの湖はつながっていて水の流れ出す沢がない。
刈込湖は「おお!」と声が出るほど、噂に違わず、美しい湖だった。
湖岸を歩き、ひょうたん型の二湖の連結部分まで出る。
もうひとつの切込湖を見て、また、「おお!!」と声をあげてしまった。
切込湖は連結部分の僅かを残して、全面、氷結していた。
湖畔に降りてみる。湖岸の氷は3cmほどの厚さだろうか。
誰一人といない湖畔の静寂の中で、突如、「キュルキュル、クルクル」と響き渡る音。
氷が軋む音なのか、野鳥なのか、いまだにわからぬまま、神秘の湖を後にする。
湖をあとにした山道で、突然、ドスンドスンと地響きがしたかと思う間もなく、黒褐色の大鹿が駆けていった。
写真を撮る間もないくらい、一瞬だった。
奈良の鹿とは、明らかに違う、ジブリに出てくるような大鹿だ。
あれは本当に山の神なのかもしれない。
これまでの湖、同様に三 岳の噴火によってできた、かつての堰き止め湖、今は湿地帯になった涸沼、到着。
ここから、山王峠まで、高低差110mのcuteじゃない、急登だ。
一気に、と言いたいところだが、ヨタヨタと登る。
峠を越えると木道の快適な道。
こんなふうにして、やっとの思いで、また、湯元温泉に戻って、疲れた身体を湯治した。
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