ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

奥日光探訪 2 ~刈込湖・切込湖

2017-12-09 | 関東の旅

奥日光探訪 2 ~刈込湖・切込湖

奥日光の湯元温泉の源泉附近から金精道路を越えて1672mの小峠へ、小峠から下って山の中にある湖、刈込湖・切込湖を目指す。

帰りは湿地帯である涸沼、1740mの山王峠を経て、光徳牧場に至るコースだ。

アップダウンの登山コースでもあり、まだまだ、知る人ぞ知る秘境といえるのではないだろうか。

(私の秘境の定義は、「るるぶ」や「まっぷる」には、載らない場所)

登山口から積雪があり、アイゼンなしなのが、少し、不安だったが、ゆっくりと登っていく。

刈込湖に到着。

切込湖・刈込湖は湯ノ湖と同じく三 岳の噴火によってできた、堰き止め湖である。

二つの湖はつながっていて水の流れ出す沢がない。

刈込湖は「おお!」と声が出るほど、噂に違わず、美しい湖だった。

 

湖岸を歩き、ひょうたん型の二湖の連結部分まで出る。

もうひとつの切込湖を見て、また、「おお!!」と声をあげてしまった。

切込湖は連結部分の僅かを残して、全面、氷結していた。

湖畔に降りてみる。湖岸の氷は3cmほどの厚さだろうか。

誰一人といない湖畔の静寂の中で、突如、「キュルキュル、クルクル」と響き渡る音。

氷が軋む音なのか、野鳥なのか、いまだにわからぬまま、神秘の湖を後にする。

 湖をあとにした山道で、突然、ドスンドスンと地響きがしたかと思う間もなく、黒褐色の大鹿が駆けていった。

写真を撮る間もないくらい、一瞬だった。

奈良の鹿とは、明らかに違う、ジブリに出てくるような大鹿だ。

あれは本当に山の神なのかもしれない。

これまでの湖、同様に三 岳の噴火によってできた、かつての堰き止め湖、今は湿地帯になった涸沼、到着。

ここから、山王峠まで、高低差110mのcuteじゃない、急登だ。

一気に、と言いたいところだが、ヨタヨタと登る。

峠を越えると木道の快適な道。

こんなふうにして、やっとの思いで、また、湯元温泉に戻って、疲れた身体を湯治した。

 

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