日光東照宮 1 ~三猿と想ゾウ
「日光東照宮」は1617年に、徳川家康を祀る神社として、2代将軍徳川秀忠により建てられた。
その後、1634年~1636年にかけて、3代将軍徳川家光により造替された。
現在そのほとんどの建築物などが、 国宝や重要文化財に指定され、1999年には、世界遺産にも登録された。
一ノ鳥居をくぐり、左側にまず、目に付くのが、極彩色の五重塔。
正面一層には徳川三代の干支(家康=寅、秀忠=卯、家光=辰)の彫刻が並ぶ。
表門(仁王門)を出る。
門横には神馬をつなぐ神厩舎。人生の教訓を説いたという8枚の猿の彫刻はここにある。
TOP写真の三猿はその2枚目で、「幼少期に、悪いことは見ない、聞かない、言わない。」を表わす。
何でも吸収する幼い時期に子供に悪いことは見させない、聞かせない、言わない。奇麗なものだけを見て素直に育つのが良いということ。
また大人に向けて、人の悪いところばかりを見ない、あえて聞いたりしない、悪口を言ってはいけないという教えでもある。
私が好きなのは1枚目の小猿の将来を心配する母猿の像。
空を見上げる青年期の志。
悩み多き人生。それを助ける仲間たち。
中神庫。
上神庫には蔵(ぞう)を守る象(ぞう)。洒落なのだろう。
実物を知らずに創られた想像の象。
御水屋の飛龍。魚のような龍である。
陽明門の前に立つ。さすがに何かワンダーな気配が満ち満ちている。
このあたりは日本でも屈指のパワースポットだという。
日光白根山、切込湖、湯ノ湖、湯滝、戦場ヶ原、竜頭ノ滝、中禅寺湖、華厳ノ滝、そして、この地と意識せず、旅してきたが、よくよく考えると男体山、白根山を結ぶ竜骨に沿ってきたことに今、気がついた。