のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

夢(旅立ち)3

2014-10-05 | 小説 黄泉の国より(ファンタジー)
闇と無音の世界が続いた。舟はゆっくりと流れていった。船底から伝わる波の揺らぎだけが時の変化を告げていた。   「舟が向こう岸に近づくと、そこだけ丸い形に波立っている水面を通過することになるだろう。審判の淵じゃ。よいか、その時大人が乗っていると知れると、な、舟はその丸い淵に飲み込まれてしまうのじゃ。汚れたものは決してそこを通過することは出来ぬ。」  出発する間際に老婆は言った。エミーの . . . 本文を読む
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