のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

三、ユング司書(雑貨屋ジル)2

2014-10-24 | 小説 黄泉の国より(ファンタジー)
ジルは不気味で、無愛想な男だったが、あっさり四人を通してくれた。ジルの最後の言葉は何かしら優しさが感じられて、エミーは親しみを持った。  奥の部屋には、至る所に擦り傷やはがれた所のある古びたテーブルが一つ置かれていた。パルマという名の老婆は、そのテーブルに向かって何か書き物をしていた。  「あの、すみません、」エミーが呼びかけた。  「おや、珍しいこともあるもんだ、こんな所に若い子がやって来 . . . 本文を読む
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