のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

夢(わが家)1

2014-10-09 | 小説 黄泉の国より(ファンタジー)
 通り慣れた道だった。道の隅々まで見覚えがあった。あの角を曲がるといつも口の開いたごみ箱が置いてあるということまで、エミーには分かっていた。この国が左右反対だと分かった瞬間から、奇妙な吐き気は消えた。するとその光景はいつも見慣れた町そのものに思えるようになったのだ。  「おい、バックルパーじゃないか。」  不意に後ろから声がした。  「おお、ユング!!元気だったのか。」声の主を見て、思わずバ . . . 本文を読む
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