のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

ナウイズム 二人展 間﨑学&北籔和 (12)

2017-04-21 | 展覧会

石切の風景 間﨑 学   

 

間﨑さんの絵を一言でいえば、精緻でリアルな風景画。

もちろんこんな言葉だけでは足りませんが、その細部にわたって意識が澄み渡っているのです。

この絵は、前回の二人展で展示した小品。はがき大の作品ですが、

思わずかってしまいました。 

私の所蔵作品です。

 

間﨑さんのナウイズムは、今この時、この場所を愛すること。

本人がじかにそんな話をするわけではありませんが、絵に接すると分かります。

 

石切の中腹に居を構え、その場所の瞬間を絵にしていくのです。

その風景にこだわる姿に不純なものはありません。

風景を描く絵画コンクールで何度も受賞を重ねているのもうなずけます。

 

私の驚く精緻さは、

 この絵を見て頂けば分かります。

125㎝×65㎝、

ご覧になっているPCの画面によっては、実物より大きく表示されているかも分かりませんが、葉っぱの落たケヤキの枝の一本は、髪の毛より細いでしょう。

その枝の形に迷いはありません。

二柄先生の言葉を借りて言えば、心の思いがそのまま線になって現れている。書に近い描写のように思えます。

菜の花もその一輪一輪が見えるようです。

 

一転してこんな絵もあります。

石切から見た大阪平野の夕暮れ 中央は阿倍野ハルカス

光の一点一点を描き分けたような絵を見ていると、自分の心が、温かい粒子となって漂って行く気がします。

 

外の風景を内側に引きこんでいく作品に魅力を感じます。

 

私の作品との対比は、作風の内外に及んで、面白い対話となる

そんな気がいたします。

 

 

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2 コメント

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素敵です♪ (雀(から))
2017-04-23 12:20:34
数年前にある美術館で出会った「心が手になって描いた絵ーあるアメリカの作家ですけど名前が出て来ません😅」を思い出しました♪
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から様 (のしてんてん)
2017-04-24 08:07:44
「心が手になって描いた絵」

これ、まさにまさに、

わたしが目指している境地なのですよ。

大人のままで子供の世界に入っていく。そこに汲みつくせない大きなものが横たわっている。

そんな気がします。

ありがとうございます。
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