秋晴れの空にナンキンハゼの実が目を引く。
名前はあとから調べて分かったのだが、紅葉も美しい。
半径2キロ圏内のミニ探検。今日は紅葉さがしとテーマを決めた。その発端はこのナンキンハゼだった。
はじめての道はいつでもワクワク感がわいてくる。
人もいないのでコロナの心配もない。意識して見れば、身近にいくらでも面白い道がある。
今日はあの紅葉の一画に行ってみよう。
普段遠目に見る風景も、近づくと林の中にトンネルも見える。発見がいくつもある。
見上げるとここが地元と思えない。ちょっとしたハイキング気分。
表題の写真はこの奥で出逢った1枚。(再掲)
空に最後の一葉。撮ろうとして撮れるものではないが、居合わせた偶然が何とも嬉しい。
オー・ヘンリーの短編を思い起こす。
ニューヨークで疫病が流行り、ワシントンスクエアーの一画にある貧乏画家のアパートで、若いジョアンナが感染した。ベットの中から見える向かいの壁に蔦の葉が枯れ、一枚ずつ散っていく。彼女はいつしか、最後の一枚が散ったら私も死ぬと、弱気になってしまう。いよいよ枯れ葉一枚になってしまったその日の夜は冷たい雨が降る嵐だった。
朝、死を渇望して窓のカーテンを開けたら、その葉はまだしっかり壁に張り付いていた。あの嵐の中を耐え抜いたのだ。それを見たジョアンナは生きる気力を取り戻し元気になる。そして最後の一葉の意味を知る。
それは描かれた絵だったということを。作者はいつか傑作を画くと口癖の無名画家バアマン老人。嵐の中で寒い雨に打たれながら描いた老人はその後肺炎にかかって死んでしまう。最後の傑作だった。命を懸けて人のために描いた一枚それこそが傑作だった。
絵描きなら誰しもそんな絵を描きたいと願うだろう。
陽の当たった林の裏に廻り込む小路があった。草で覆われたあぜ道だが、足場を確かめながら進むと予想もしなかった牧歌的な風景が広がった。
遠景の中央に感じのいい小屋が見える。
あそこまで行ってみよう。
用水路のカーブがのどかな気分を誘うのか、心のリズムととてもよくあう。絵に生かしたい曲線。ありがとう。
用水路を曲がると、小屋は間近に見える。エノコロ草の白い穂が揺れている。静かに空気が動いているのだろう。思わず深呼吸。
たったこれだけの超ミニ探検だったが、意識を持ってみれば風景が変わると思う瞬間がいくつもあった。
道の途中で出逢ったサザンカ、花言葉は、「困難に打ち克つ」
写真を撮った直後、草むらで下半身が引っ付きむしまみれになった。平べったい三角の剥がしにくい実だ。びっしりねっとりたまらない。
さっそくやってきた困難だが、小一時間で克服。
コロナにも絶対に克ちましょうね。
「最後の一葉」は小学生の頃、絵本で初対面。
ページをめくると、肩肘を張らないストーリーと淡い挿絵。
しかし見せられたのは、そのストーリーの中に潜む、命をかけて命の希望を願う純粋・強力な勇気。
ぼーっとしていた己に青い稲妻が落ちた瞬間でもありました。
超ミニ探検・・よかですば^い^ ♪
この『心の旅 路地裏探検』シリーズ、個人的に好きです。
実はこの場で初めてこの書:「最後の一葉」の存在を知りました(賢者の贈り物しかオー・ヘンリーの作品を知らなかったので)
人の為に、人を救うためにその力を振るい、そうした芸術を完成させる…私も為したいと願う…夢ですね。
自然をお手本として作品として形にする…私もその恩恵に預かった事もあり、ほっとりと記事を見ておりました(鶴ver2020.11.14:本物の鶴を題材に) また用水路のカーブは見事なセンスを感じますね(整地の面では直線の方が良いはずの所をあえて、綺麗なカーブに)
”道の途中で出逢ったサザンカ、花言葉は、「困難に打ち克つ」 ~ コロナにも絶対に克ちましょうね。”
本当にそうですね、コロナに地道に一歩一歩、対応しつつ前へ…と。
素晴らしい話に写真に記事に、のしてんてん様に本当に感謝を!!
実はわたくし、村内合同中学英語発表会に選ばれまして、最後の一葉を暗唱したのですよ(えへん)。
上はその冒頭で今も覚えているのですが、ニューモーニヤがどんなスペルだったかさっぱりわかりません。
ですが日本語のオー・ヘンリーはよろしいですね。心の真ん中をはじかれるような落ちが素晴らしいで^す^。
今日もいい天気なので、超ミニ探検に出かけましたら、ただただ自分を笑うしか救いようのない事態に遭遇。
またいつかの機会に笑ってやって下さい。
ご訪問ありがとうございまし^た^
いろいろ思いつくままに、テーマを決めて周りを見渡すと、意外なところに新鮮なものが見えてきますね。それが面白いので、しばらくこのシリーズ続けます^よ^
写真はスマホで何のひねりもありませんが、楽しんで頂ければ嬉しいです。
度々のご訪問ありがとうございます。
「賢者の贈り物」もいいですね。私は「最後の一葉」が初めての出逢いでした^よ^
自然の模倣。これは大事ですよね。
鶴の赤い頭はハゲ・・・・
この真実にはさみしくなった私など身につまされますが・・しかし重ね折技術の開発につながったのですから、折師様にはとんでもなく貴重な真理でございましたね。
カーブは波そのもので、ここにも貴重な真理がございます。
共に思いを曲げず(カーブ)、傑作に向かってハゲみましょう^ね^
コロナ禍ではありますが、来年の1月も三鷹のギャラリーで新春展に参加します。
静かな里山風景ですね
ゆっくり時が流れる感じに 癒されます
心の旅 路地裏探検
遠い日に帰る響きが有りますね
この言葉から
不思議にネオン街の路地裏は 浮かんできません(^^)/
K様の山ブログに私こそ癒されております。
いつも自然の空気感を味わえて、感謝しております。
路地裏探検の発想も、K様の山歩きにあこがれて、私に出来ることを意識していたことから生まれたような気がします。
ゆっくり時が流れる感じを心の中で楽しみながら、実際に行けない山歩きをイメージしているのです^よ^
こちら2K圏内に、ネオン街はありませんが、もしあったら寝静まった街の路地を猫目線で探検してみたいです。