のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

心の交流を感じる色を探す

2015-09-05 | 心のデッサン無料公開授業

心のデッサンで大切なことは、いま、この瞬間に生きている自分の心と向き合うということです。これが案外簡単なようで難しいのです。

明日の心配をしたり、昨日の失敗を悔やんだり、せっかくゆったりとした今があるのに、こんなことをしていると社会から取り残されると心配したり。

とかく心というものは落ち着きのないものなのですね。

せっかく、いまという真実の上に乗っていながら、心はあらぬ方向に飛んで行ってしまうのです。

心のデッサンはそれではできません。自分の心をうわの空で眺めていてはデッサンはできませんよね。

だからこういうことです。心のデッサンというのは、自分の心をしっかり観るということ、それが心のデッサンになるのです。

では今日は母子像の、母のほほと子供の腕が重なった部分にピッタリな色を探します。自分の中に生まれるイメージをしっかりつかむこと、これも練習です。

その上で私の作例を、ある意味批判的に観ていただきたいのです。あなたの心が主人公なのですから。

左の目の色とおなじ青はどうかな

母のイメージが勝ちすぎますね。

ではこれは?

今度は子供のほうに意識が引っ張られてしまいました。強い色が全体をばらばらにしてしましそうです。

では子供の右肩と同じ色ではどうでしょう?

前より良くなりましたが、しかしこれでは子供の姿が強調されすぎて、母親が戸惑っている感じがします。

では弱くしてみます。

よくなりましたね。母とこのダブルイメージが、うまく融合しています。ただ、悲しすぎます。何か希望が見えないのです。母の愛は、ただ子供の心を受け入れるだけではだめですよね。子供に希望の明日をみてほしいのです。この色はそんなイメージではないみたい。

では次は?

だめ。

もっと暖かい色は?

赤ではだめだね。エネルギーが強すぎます。

すこし色味のトーンを落としてみたら?

茶色なら少しは和らぎますが、私の心が反応しない。違うんだ。

オレンジは?

いいね。少し心が動きましたが、でも暖か過ぎるのが気になる。もう一つピンと来ないのですね。

青系も赤系もダメなら、みどり?

あ、これだ。

私の体験では、この色を見た瞬間、心にあったわだかまりのような壁がスーッと消えて、絵が心の中に広がっていく感じになります。心と絵の境界線なくなって、ひとつになるようなイメージです。

これは心のデッサンの完成度を測る一つの基準なのです。あなたにもそんな体験をしていただきたいと思います。

さて、ここまで来たら、あとは一気にいきましょう。子供の胴と足で完成です。それは次回。

 

 

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