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のしてんてんハッピーアート

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「浄土」苦楽

2014-01-03 | 組作品「浄土」

己をつくっている堅い殻、それが私自身を真実から隔離している

はなから難しい書き出しで申し訳ないのだが、私の心を伝えるのに他に適当な言葉が浮かばない。

浄光寺の元旦の法要は、導師(御住職)と檀家の声明が主な行事だった。

私がそこに参加したのは、「浄土」奉讃会を意味あるものにするために、出来るだけ寺のことを知りたいという思いからだった。

声明に加わったその最初から、私は自分の心の醜さに気付かされた。どうあがいても私の声明は二重になっていて気恥ずかしさや、取り繕いで心が揺れるばかりだった。

己を穿つと言いながら、無心に進んでいく声明の中で、がちがちの己が浮き彫りになって、その醜さがさらけ出されてしまったのだ。

「浄土」奉讃会に値しない。最初からそう言われたようなものだ。

この人たちに私など必要ではない。必要なのは真実それだけなのに、わかっているはずの私が己という垣根を張り巡らしている。恥ずかしいが失格というしかない。

これからだ。

私はそう自分に言い聞かせる。

自分を穿つということの難しさはあるが、40年描き続けてきた目標はその先にしかない。それだけが私のゆるぎない確信だ。もうあと少し、それできっと己に穴があく。

声明が終わって、住職の講話があった。

そのあとの私の心が画像のような箱虫の形につながっていく

 

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