波は心 心は波の定めかな 2

( 高校物理の忘備録　より　波の合成 )

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複数の波は合成されて一つの波になる。

ＨＰ高校物理の忘備録から拝借した波の合成についての解説文です。いろいろの分野を丁寧に、私のような素人のためにも分かりやすくかかれていて、キラキラした高校時代の授業を思い出させてくれます。

正直、数式は理解できません。（寝てたのかな）

しかし大事なことは、波は合成されること。そして、赤のアンダーラインが引かれた部分です。

波という振る舞いは、それぞれの波が同時に固有の世界を持ちながら新しい波の世界をつくり出すと書いているのですね。これは私たちにも理解できるのです。

 

「合成波の元となる波達自身の波形は互いに変化せず、独立している」

これは、空間と物質（心と身体）を解き明かす重要な原理だと思うのです。

 

たとえばこんなイメージを持つことが出来ます。

一つの空間に

①Ａという波があります。Ａ固有の色（青）があるわけですね。

そこに新たな波Ｂが加わります

②Ｂという波だけを見ると、そこにはＢ固有の色（緑）があるというのですね。

　同時に空間にはこのＡとＢの合成波が生まれています。これをＸとしましょう。

③Ｘという合成波はＡでもＢでもないＸ固有の色（赤）が生まれます。

 つまりこの時、一つの空間に①②③の波が同時に存在しているということなのです。

　

　長旅Ｐと学ぶ高校物理　より　赤い波が合成波

 

そこで、上の原理からあらためて考えると、

一つの空間に、見た目はＸの色だけが見えているのですが、Ａ，Ｂ，Ｘという三つの色（世界）が独立して存在している。つまり合成するとＡ、Ｂが消え、Ｘだけになるというのではない。ということです。

 

事実として私たちが理解できるのはなんといっても太陽光でしょう。

学生時代にプリズムで実験しましたよね。虹の正体を見てどれだけ感動したことか。

太陽の光には、同時に七色の世界が存在した。

しかも、七色の一つでも欠けると、無色透明の光はなくなるのです。

七色の光は、同じ空間に共存しながら、独自に存在して初めて、太陽の光をつくっている。これはとても重要な原理だと思いませんか。

 　（ＦＮの高校物理より）

光の三原色、（赤色、青色、緑色）は、互いに影響し合って無数の色の世界をつくるわけですが、それは無数の色の中に自分は消えてしまうのでは決してないのです。

三原色の世界が空間の中に同時に存在し、その合成のかかわり方の違いで無限の世界をつくり出している。これが世界（宇宙）の正体を象徴していると私は思うのです。

一つの空間には、一つの世界しか存在しないというのは大いなる幻想だということを、この原理は教えてくれている訳です。

 

私の提唱する五次元宇宙は、スケールのつくり出す世界ですが、その根拠はまさにこの波の原理で説明できますし、私たちの精神的な領域、揺れ動く心もまた、この波の原理が働いているのではないかと思うのです。

（波とスケールの世界はいずれまた取り上げたいと思います）

 

脳科学の世界に現れたクオリアという概念、

「クオリア」との出遭い

もまた、空間＝波の科学的研究を進めることでより真理に近づけるのではないでしょうか。空間には、本来科学になじまない心の問題に科学的な研究を可能にする手掛かりがあるような気がしてなりません。

茂木健一郎先生に熱いエールを送りたいと思います。

 

 

さて、自我もまた、一つの合成波だと私は思います。

あくまでこれは私の創作活動から見た、自分を実験台にして得られる観察以外に何の意味合いもありませんけれど、私が見て感じているクオリア（私空間）は、私の頭脳がつくり出している合成波だという実感は間違いないと思えるのです。

 

クオリアを私は私空間ととらえますが、それをひとつの波と考えますと、この波は様々な体験が波として集合して合成されている訳ですね。

心は総合的に幸・不幸を描きだします。

この幸・不幸は、つまり私たちの頭脳がつくり出した合成波という訳です。

 

ものごとは考え方次第と言いますが、

たとえば一つの不幸に苦悩しますね。

この苦悩もまた合成波なのですが、この時、その不幸だけを見ていても苦悩は消えません。

しかし、この苦悩をつくり出している合成波の一つを変えてやるだけで苦悩は消えるのです。これが私たち人間の救いのシステムだと私は思うのです。

前にも書きましたがこんな話があります。

何でもありがたいありがたいと感謝して生きているおばあさんがいました。おじいさんが病気で寝込んだと聞いた村人が、今度こそおばあさんも悲しんでいるだろうと行ってみると「ありがたいありがたい」と感謝するおばあさん。

「何がありがたいものか」という村人におばあさんは答えます。

「今までお世話ばかりかけてきたおじいさんに、今度は私がお世話できる」と、

 

合成する波を一つ変えると、不幸は変わるのです。

 

苦悩からの救いを外に求めても、それは根本的な救いにはならない。

根本は苦悩をつくり出している合成波。いかにこの合成波を喜びに変えるかが問題なのですね。

 

苦悩があります。

しかしそこには、さまざまな波（思い）が同時に存在していて、苦悩という合成波をつくり出しているだけなのです。ですからたとえば、

おばあさんの例で言えば、「看病が大変」「おじいさんが大変」という波を、「おじいさんの役に立つ」という波に変えるだけで、合成波が「悲哀」から「感謝」に変わったのです。

 

思考は波なのです。

「不合格で失望した」という思考は、「これで新しい可能性に出遭える」という思考に出遭うと、合成された波が負から正に向かうでしょう。

 

心は波という見方をすると、「ものは考えよう」ということが、高校物理の知識で論理的に理解できるのです。

 

 

 

 

 

波は心　心は波の定めかな 1

心は波、波は心の定めかな　3