私の絵を「瞑想の絵画」と呼ぶようになったのは、ご住職の厚意で毎年開催させていただいた全興寺での個展がきっかけでした。
大阪平野区にある全興寺境内で続けた10年間の個展は私にとって大きな喜びでもありました。
瞑想の絵画展10年のあゆみ にご覧いただけますように、この間のご住職の薫陶は私には大きな糧となったのです。
私達の心は、みな別々に孤独な存在ですが、それは大海に生まれたあわのようなものなのです。あわの膜がはじければ、人はみな大海に戻っていく。そして大海は仏の心そのものなのです。
瞑想の絵画は、そんな人の入り口となり、波間に浮かぶ揺りかごでありたい。
声高に思いを主張する絵より、ひっそりと、見たい人だけに見える鏡のような絵でありたいと願うのです。
鏡は静かにその人の心を映します。
個展まであと数日となりました。京都散策のついでに是非お立ち寄りください。
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