のしてんてん系宇宙心の旅6

 

　　のしてんてん系宇宙というのはあなた自身のことです。

　　毎日、目覚めたときから自分の存在を意識していますね。

　　その意識に登ってくる世界のすべてがのしてんてん系宇宙なのです。

　　100人いれば100ののしてんてん系宇宙が存在します。

　　そんな世界が成り立つのは、のしてんてん系宇宙がつくられた虚構の世界だからです。

　　信じがたい事かも知れなませんが、私達の認識している人生はその隅々まで虚像の世界なのです。

　　実像（真実）は一つですが、私達は真実を丸ごと認識することは出来ません。私達が真実と思っているものは、真実の一部を映し出してみている虚像だということはいくらか分かっていただけるでしょうか。

　　例えば一つのナスビが皿に乗っています。そのナスビを1億人の日本人が見ていると想像してみましょう。見る位置が違えば見え方は変わりますから、一億の誰一人として、同じ形のナスビを見ているものはいないでしょう。けれど人はそのとき、自分の見ているナスビと同じものを一億の人が見ていると思い込むのです。つまり自分の見たナスビが真実であると考えてしまうのです。事がナスビなら特に大きな問題になることもありませんから、一億人がそれを真実と思い込んでいても社会は成り立っていくのです。

　　しかしその思い込みが様々な形で人間の個人と社会に不幸をもたらしています。そのことはのしてんてん系宇宙を旅することで少しずつ見えてくることでしょう。

　　唯一つの真実をまえにして、人の数だけ虚像が生み出される。これがのしてんてん系宇宙の正体なのです。

　　では、人は一生嘘の世界で生きていかねばならないのでしょか。それはあまりにも悲しすぎますね。安心してください、のしてんてん系宇宙の虚は真実から生まれたものです。その足元はしっかりと真実とつながっています。

　　その真実を見ることが出来たら、自分の力で様々な苦悩から自分を解放することも出来るのです。