単純な絵画ほどマンネリに陥りやすい。
鉛筆で絵を描き始めてから一番気にかけていたのはこのことでした。
画面にただ箱だけを描いて作品とする手法で、さらに箱を画面の中央に配置する私の絵で、変化をつけるとすれば箱の大小ぐらいです。
このような絵から このような絵まで、
限られたバリエーションでどう展開するのかが課題だと考えていました。
下の絵はそんな中で生まれてきたものです。しかしこれは私の求める絵の本流ではないことがすぐに分かりました。物語的な要素が強すぎて、単なる風景画に陥る瀬戸際にある絵だということです。マンネリズムは私の大きな重圧になりました。
この重圧から開放される転機となったのが師の次の言葉でした。
マンネリは心の問題だ。
心が願うなら同じ絵を描き続ければいい。心に従えばマンネリは存在しないのだと。
心に従って生きる。すると外見など何ほどの意味もなさない。
マンネリはまさにその外見をてらう想いから生まれるものであって、それ自体が低次元の迷いなのだと理解した瞬間だったのです。
HPのしてんてん よかったらプチッと押して応援してね^^;
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます