絵が好きになれない人のためにシリーズの間があいてしましましたが、その続きです。
忘れた方や、初めての方は、カテゴリー「絵が好きになれない人のために」を選んで、最初から読み進めてみることをお勧めします。
さて、三角(三角柱)、四角(立方体)ときたので、最後〇です。
この図は球を描いたつもりなんですが、そうイメージを膨らませてみてください。
オレンジの線、球の上を蟻が這って行った足跡です。
今回は紙も鉛筆も使いません。使うのはもっぱらあなたの頭。ひたすら図を見てそれを頭の中に感じてください。図を見て、そっと目を閉じても頭の中にその形が残っているのを確かめてみましょう。
見えなくても大丈夫。これはちょっとした訓練で出来るようになりますから。
図を見ましょう。
オレンジの線の手前の起点、そこから蟻が歩きだしました。そして球の上を歩いて奥の矢印の頭まで移動したのです。
今度はあなたの番です。オレンジの線に沿って、進んでみてください。点線になっているところは、球の裏側に回っていって、こちらからは見えない線です。あなたのイメージは、見えない裏側も見えるのです。これがイメージの素晴らしい力だと意識してくださいネ。
イメージ、想像力、空想、創造、わたしたちのかけがえのない宝物です。
あなたが絵を好きになれないのは、90%は教育のせい。日本の絵画教育はこの宝物にふたをして、いわゆる上手な絵を称賛してきたのですから。
絵から遠ざかろうとするのは、微塵もあなたのせいではありません。
あなたはただ、知らないうちに社会のかたちにはめられていた。そのことに気付くだけでいいのです。あなたの感性は、あなただけのもの。それに気づき愛することが出来たら、線を引くただそれだけのことですら、あなた自身だったと分かるでしょう。
さて感性。それはあなたが今やっているイメージとつながります。球の上を散歩し、その裏側にまで想像を広げていく。それこそがあなた自身。あなたの感性そのものなのです。
慣れてくると、あなたはイメージの中で何にでもなれます。あなた自身が球の上を歩いている空想も簡単にできます。するとその球は地球になるかもしれませんし、星の王子様のような小さな星の上にいるのかもしれません。
見えないところを見る。あなたにしか思いつかない世界を歩く。それが創造になります。あなたはピカソと数センチも違わないのです。
絵はいつも、あなたのものなのです。
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